【女装男児・少女遊戯】
其れは明らかに悪事と言えよう。
其の彼の者が握る携帯は大ぶりの刃物より良く切れる。
其の者。悪党犯罪者なりて迂闊に側に寄りそう事なかれ。
其の彼の名を綴れば猴・子涵。
声に出して読めば。こう・ずーはん。
大陸の中央集約主義国家の片隅の集落のみに伝われる名字で示す所は十二支の猿にもあたる。
素直に名の意味を調べれば幼子を示す子の文字と涵には内側が豊かに満たされていると願いを込める
早くに里を捨て自分一人で都会で暮す子墨に取ってこの名を付けた父親は一番最後に手にかけるべき相手であり
それまでは良き息子を演じて魅せると心に決める。
人は何故、悪党悪事に手を出し労をかけるか?
概ね二つの理由に集約されるだろう。縁にも恵まれず環境も悪く出来る事となれば窃盗か麻薬の売人しか
なかればそれは生きるためであり腹を満たす為にしょうがなくと成るのだろう。
もう一つはもっとシンプルであり何かしらのタイミングで一度犯し悪事の快楽に身を焦がす。
例えが悪く無ければ悦楽殺人であろう。ひょんな事から相手と揉める。
すぐに頭に血がのぼり胸を突いて階段の上から突き落とし首を曲げ折って堕ちていく相手の動きが
スローモーションの様に時間がゆっくりと感じられドスン堕ちた音で我に戻れば
喧嘩相手の首はあらぬ方向にグニャリと曲がり目を開きこっちをじっと見てる。
当然の事でもあり当然殺意はなかったとしても体の奥から知りえぬ快楽が湧き上がり
漢であっても又違っても気づけば股間を濡らし身を捩る。
一度であればそれは事故で済むのだろうが、一度覚えた快楽は脳に焼き付く。
二度目の偶然は起こるはずもないから意思を持って計画し獲物を狙う。
そう成れは留まる事も出来ない。
中央集約主義国家のその地方警察にはここ数年・猴・子涵が引き起こす事件を追いかけている。
尤も事件の全容も良くは掴めずも其の名もはっきりとは掴めてもいない。
手下仲間の内の間で屠殺者と呼ばれるあだ名だけで有る。
事件の痕跡は幾つもある。訴え出てくる被害者もいる。
屠殺者が仕込んだ詐欺にあい財産の殆どをもって行かれたと騒げば
娘が性的搾取の果てに海外に売り飛ばされ行方不明に成っていると親御が泣き叫ぶ。
雲を掴むような話で時に眉唾も多いと成るが意外と其れの全部に屠殺者は関わっているのかもしれない。
だが実際は屠殺者と呼ばれる猴・子涵の悪事は数も少なく話に登るほどには大きくない。
只一度、少々やりすぎた事が世間の注目を引きすぎ其の名が轟いただけで有る。
確かに子涵にとってもやり過ぎであったと反省し暫く大人しくした事件現場は凄惨であった。
被害者の数は3人。
最初こそ繁華街の安ホテルの一室であったがそこに転がる遺骸は人の姿とは思えず
何か動物を解剖したかの様に切り裂かれた腹の中から腸を引きずり出し当たりにぶちまけられ
頭こそ胴体にくっついていたが大きな鈍器で殴り潰したように醜歪む。
手も脚も切り取られ右手は床に転がっていたものの左手は黄色い傘と一緒に傘立てに入れてあった。
ぶちまけた腸の間を被害者の血をインク代わりに手で線を描き何かの儀式のように紋様が書かれてもいた。
担当当局は少々やりすぎで芝居掛かっているとしても腹と欲のはった漢が買い求めた娼婦に
嫌がる悪さでもしたのだろうと片付けようとするが三日後に漢の自宅が何者かに襲われ
罪のない妻も同じ様に顔を潰され腹を割かれ内蔵をぶちまかれ同じ様に血模様のなかで息絶える事に成る
これは連続殺人事件と慌てる警察が男の家族に残る最後の息子を保護に至る前に
彼も又逃げて隠れた地方の宿で父母と一緒の姿で惨殺されて発見される。
後に思えば子涵自身も興が乗ったとはいえ頑張り過ぎたと悔いる事件の発端は
警察当局が思案する狂気にも勝る陰謀などではなく小遣いを強請っただけなのに
それを罵倒で返した小父に子涵が癇癪を起こしただけにすぎない。
残りの二人も普段から子涵を侮蔑していたからに過ぎす。
周りが騒ぐほどの大きな原因もなく勢いに任せた激情ゆえの私怨でしかなかった。
子涵が抱える問題は多い。
内に秘める問題の最初は背が低い事である。
最近成人の歳を越えたにも関わらず其の見た目は中学生位にしか見えないだろう。
要するに小柄だ。
体躯に関する事はもっとある。自分を女性と見るならばその乳の膨らみは小さい。
見た目が中学生くらいだとしてもそれでも小さすぎるだろう。
本当に申し訳程度にちょっと膨らんでるだけだ。それゆえに服装によっては男児にも見える。
子涵は半陰陽である。医学的にいえば珍しい症例であり近年では技術進歩とケアも充実し
当人の成長とアイデンティを考慮した外的手術による適合例も多いが子涵の人生に余裕はなかった。
尤も本人は漢でも女でもない不安定さを楽しんでる節もありそれ故の弊害もなんとか折り合うを付け
性交に関しても相手と自分の気分により責めも受けも出来る事に満足もしてる。
最後が頻繁に起こる頭痛が問題ともなる。余りに激しい頭痛で我を忘れて暴れる事も多く
気がつけば全く違う場所に突っ立って至り。落ち着きを取り戻せばさっきまで談笑していた友の
頭をかち割って至り、組んだ仲間の腕を折ってしまったりと暴力沙汰に陥る事も多い。
薬で抑えることは出来ても高価で稀有品物の為、薬局には売っても居ない。
伝手をつたってなんとか手に入れるか薬剤を運ぶ車を襲って手に入れるのがやっとでもある。
それが原因で悪党の中でも嫌われ敵も多い。
実入りが旨い話を持ち込んで来たからと言って安易に子涵に手を貸せば腕の一本も軽く持っていかれる。
それ故に子涵は常に一人で仕事をこなす。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
何処とも言えぬ雑居ビルの一室。薄汚れたマットの上に肘と膝を付き少女があげぐ。
歳を数えれば10か11。年端の行かぬ少女の尻に手を付いて犯すのが子涵は好きだ。
さっきまで自分の股間に一物を入れられる事さえ知らかった少女が声を上げる。
「気持ちいい?あんたは今日からあたしの奴隷だよ。
誰かに言ったりしたら写真とビデオばらまいてやるからね」
女陰に一物を打ち付けれる快楽を溺れ満足に答えない少女の尻を張る。
「ひゃ・・・解りました。言うこと聞きます。ちゃんと」
慌てて答える少女の背に覆いかぶさり未だ未発達の乳房を嬲り先端を嬲る。
「ああ・・・気持ちいい」少しづつ雌としての快楽を知っていく少女を子涵は弄ぶのが好きだ。
満足に知識もないままに体が変わり行くその過程。
未だ誰も手を付けてない無垢な少女の体を貪り快楽を与え自分の体に溺れ去れ躾けて搾取する。
逆らえば少女趣味専門の知り合いの店に売りつける。歳を重ねて女の体に成った者は娼館に投げて売る。
子涵の周りには常に数人の少女達が囲い集まり子涵の気を引いて嫉妬の渦を巻き起こす。
少女達も欲に塗れ気がつけば自分も又、子涵と同じに悪事に身を染めて堕ちていく。
「万引き騒ぎにしては随分と派手じゃないか?強盗よりも酷すぎる。
店の中で台風でも起きたみたい荒らした後に品物半分持って行くってのは・・・」
翌朝早番で出勤した店員が店の様子を見て慌て当局に知らせるのは当然として
それを万引きと言うのには少々派手すぎる。
「そんな事言ったって刑事さん。
監視カメラに写ってるのは皆子供でまるで遊びが悪ふざけでもしてるようで・・・」
やたら頭油をてかてかと髪に塗りつけた店長が渋顔で告げる。
「我が偉大なる中央集約主義国家・大中儀帝之國において・・・
14才以下の子供による犯罪は免罪とされます。つまりは彼女等はそれを知っていると言う事でしょう」
いつの間にかそしていつも通りに全くの気配を消して自分の側に立っている相方の担当管を盗み見る。
端正で美人でそしてやっぱ美人である。然し何処かにぎこちなさを感じて口を開こうとすれば。
「おかまないなく。私はすこぶる元気で御座います。王一诺刑事殿」
割りと発音の難しい一诺と言う言葉が女性の名前で有ると当然知って嫌味混じりで担当管は吐き出す。
(全く愛想もなければ嫌味は鋭い。上司も嫌な女を回してよこした物だ)
頭の中で思う事まで読まれない事にどれだけ感謝しても足りないと一诺はてかてか頭の店長の後ろを歩く
「見たところ随分と適当にみれるが・・・狡猾というか頭の良い連中じゃないのか?」
「そうですね。顔が判別出来るような低い位置にあるカメラは最初に壊してるようですし
それ以外は気に止めず放置してます。ふざけててもいるようですが何かを探してるような・・・」
監視カメラの画像を確認する物の当然の如くも収穫はない。
二人の警官を嘲笑うかのようにモニターの中で数人の少女が掛けず回る。
一诺の言う通りに顔にマスクをして判別できないように意識しながら手近なカメラを数台壊したかと
思うと後は好きに勝手に店内を物色する。そうは言っても無造作に棚を押し倒し回る
まるで欲しいものなど何もないかのように店内を荒らし回ると気が晴れたのが薬局売り場と
お菓子売り場を漁った後に笑いながら消えていく。
「大した事件でもないと思うが今から署に戻るのは面倒だな」
車と言うに随分と古くもはや中古とはいえない愛車の中で相方の担当管・欣怡に声をかける。
「簡易報告書は送信しておきましょう。今はそれで十分かと・・・」
「まぁ。そうだろうな。今日はこの辺で切り上げるとしよう」
女史席に滑り込みだんまりを決め込む事でそれを返事と返す担当管・欣怡をそのままに
毎度エンジンの掛かり具合が悪い愛車の鍵を一诺は回す。
偉大なる中央集約主義国家・大中儀帝之國公安課・特別義肢捜査官・欣怡に取って
監視対象となる王一诺刑は随分と手を焼かせてくれる対象である。
所属こそ地方警察の殺人課で在る物の素性も起こした問題行動も随分と厄介である。
中央からみれば寧ろ全く気にする必要もないの中堅地方都市で起きた大事件。
偶然にも現場に鉢合わせたらしい王一诺刑はその後の数日間一切の連絡を立つ。
現職の刑事が職務中に行方不明に在ると言う事態は兎も角もその後、
身柄を発見された現場も又、摩訶不思議であった。
公僕であり刑事で在るにも関わらず王一诺刑の足元もは七人の遺骸が転がっていた。
正確に眉間を弾丸で撃ち抜かれた遺骸の内二人は罪もない民間人でも在る。
その後の事情聴取で王一诺刑は一応筋の通る説明を繰り返し公安の再調査でも裏は取れる。
それでも公安上層部は物事を常に疑う。王一诺刑の説明にも幾つか穴も見受けられる。
結果、王一诺刑は公安局の監視対象と成り特別義肢捜査官・欣怡が派遣される。
「今日の夕飯は天麩羅蕎麦か・・・」言葉短くも笑顔を作るのはそれが好物だからだ。
「鶉卵は弐個までですよ。三個も四個も乗せるのは外道です。汁が薄くなりますから」
断固として料理を全くしない一诺に変わり仕方なく欣怡は蕎麦椀を卓の上に置く。
本来であれば監視対象といえど寝食を共にして三ヶ月も同じ部屋に住む事はない。
十分な資材と時間を掛けて監視するのが普通であるから対象者の自宅にカメラと
盗聴器を仕込んで外に監視員が籠もるトラックを置けば良いだけだ。
一诺の安アパートに欣怡が同居してるのは成り行きとなし崩しだ。
困った事になったと上司に報告するものの監視するのが容易であり経費も削れる一蹴され
欣怡が少々年上の漢の安アパートに転がり込む事に成る。
「先に休みます・・・」
唯一とも言えるプライベートの空間で温かい湯を浴び温まる体にキャミソールを着込み
狭いアパートの椅子の上で火酒を煽る一诺に言葉を投げつける。
(興味ないふりしてしっかり見てるくせに・・・変態)
豊満でスタイルの良い若い女性が同じ空間に居れば素知らぬ振りを装うのも無理がある。
一诺の嫌らしい目線に視姦されているの嫌悪を覚えるも胸にしまいこみ寝台に潜り込む。
特別義肢捜査官・欣怡は其の名称においての特別な特徴を持つ。
元々は軍属であり兵士であった欣怡は件の倭之御国との大戦の中で四肢を失う。
手脚だけでなく救出が遅れれば遺骸となって故郷に帰る所でもあったが
現場に偶々に義体技師が居た事と整った設備があった事が幸いし欣怡は生態義体を得た。
その後弐年を戦場で過ごした後中央国家の裁量により大中儀帝之國公安課に配属される。
高価な生態義体を持つ欣怡が問題を抱えるとは故、一介の地方刑事の監視を四六時中監視すると言うのは
何処かおかしいとも言えるかもしれない。それでも上層部の命となればしょうがない。
アパートに一つしかないベッドに身を沈め目を閉じてしばしたつと
もぞもぞと掛け布団が動いて一诺が潜り込んで来る。
最初の夜から背を合わせる事は一切なく反対側を向いて寝いる。
いつの間にかそれに成れてしまってる二人では有ろうが欣怡はそれも気に入らない。
監視対象の資料を目にした時には感じなかった嫌悪感が実際にあった途端に生まれる。
一诺の一挙一動が欣怡の鼻に突く。長くも軍属として暮せば規律が全てだ。
自然と生活の中にでも規律が馴染んでくる物であるが一诺のそれは余りにも無秩序である。
時に陀羅しなく酒を煽ると思えば当然立ち上がり部屋の掃除を始める。
神経質の塊の様にキッチンの調味料のラベルを正面に並べ始めるとアパート中の瓶も同じ様に整える。
そうかと思えば次の朝には其れが気に食わいないとぐちゃぐちゃにする。
多少成りとも精神のそれに病を抱えているかと思えば当局の検査に以上は見られない。
何かの疾患か単純に癖なのかもしれないと欣怡は諦める。
成人男性であれば当然性欲もあって当たり前であり。仕事の同僚であっても側に若い女性がいるのにも
殆ど興味を示しもしない。態々薄着で欣怡がうろつくのを火酒を煽りながら横目に視姦する位だ。
時々風呂場に籠もる時間が長く感じる時があるから一人で慰めてるのかもしれないが
又それも極稀であるから良くもわからない。
欣怡はこれも気に食わない。自分と言う女が側にいると言うのに誘いの一つもない。
仏の顔を貫く一诺に対し若い四肢を持つ欣怡は性欲も旺盛で持て余す。
最初おそ肩にかける布団の下でもぞもぞと自分の股間に指を添えるくらいだった。
だが其れにも向こう側の一诺が寝息を立てるだけでだと分かると指が勝手に動き出す。
堪らず漏れる声を枕の布を噛んで堪えるとまた其れも快感となる。
声を殺して股ぐらを弄る。悶が止まらず震えるとすぐに絶頂がやってくる。
嫌悪と好意が入り交じる監視対象の隣で声を押さえて自慰を楽しむ。
若しかしてばれているかもと勘ぐるが一诺の態度はまったくもって先日と変わらず怠惰である。
「ああ・・・気持ちいい。堪らない」
一度漏らした声さえにも何も変化がないとしれると欣怡の自慰はそこをしらない。
まるで何かの遊びを楽しむかのように大胆に成っていく行動は天井知らずに成り今では
口を半開きに眠る一诺の頭を膝の間に収め女陰を魅せるけるように顔の上でぐちゃぐちゃとかき回す。
「きもちいい。でもせつない。こんな淫猥な事してやってるのに気がつかない呆け者なんて」
ぽたぽたと一诺の頬に愛液を零しながら快楽を貪り悶、絶頂を迎える。
「何か頬に着いてますよ?涎ですか?全く朝から鏡も見ないんですか?・・・」
「ああ・・・御免。何だろう?」
何時のまにか頬に堕ち薄い膜になった液体の屑を指で剥がし無造作にぺろりと舌で舐める一诺。
「よく変わらん。・・・だがちょっと甘いな。何だろう?」
「・・・・・・」
深夜に頭の上で自慰し溢れ堕ちた自分の愛液の雫だとはさすがに言えずにも
無垢な顔して舐める一诺に自分の愛液を舐めさせたと知る欣怡は快楽が虫唾と奔り身悶える。
「ぬ?どうした?急に震えて。戦事でも思い出したか?」
「いえ・・・何でもありません。準緊急事件とは言え急ぐべきですよ?」
「ああ。そうだな。今日も頑張りましょうっと」
反対側に残る愛液の膜を指でこそご落としならがも車を疾走らせる一诺の顔を盗み身にながらも
再び欣怡はぶるりとその身を震わせる。
一つ二つと指を折り刻を数えて弐年前。
この國の残暑は熱く繁華街に転がる遺骸の腸は腐りやすい。
幸いにも発見が早く血の匂いだけが立ち上るがっ現場検証が終わればすぐに片付けられるだろう。
二つ歳を戻せは無精髭が癖になる一诺でもあるが今は綺麗に剃り。
髪も七と三に分けているしそれほどくたびれても居ない背広をきるなら群衆の輩には御役人風情となるだろう。
「おい。御前っ」漢の割には意外と高い声を張り上げた途端にそいつは奔る。
「こらっ。逃げるな。馬鹿」刑事の習性と成れば逃げる者は追う。
どうせお天道様に顔向けできない後ろめたさがあるからだ。特に繁華街でおきた殺人現場の人だかりの中で
役人刑事と目があった途端に脱兎の如くに走り出せば庶民の財布で養われる身となれば放っては置けない。
夏がすぎるばかりでまだ空気が熱をもつ。なのに一诺と目があいにげた小僧は頭からフードを被り
ポケットの手を突っ込んで殺害現場の遺骸を観ていた。
現場百辺・犯人は必ず現場に戻るを信じていなくても。刑事の感は何かを告げる。
どうせ何かの悪事に手を染めてるに違いない。殺害の犯人でなくても点数は稼げるだろう。
昨夜も遅く眠気眼で朝飯代わりに腹に入れようといつもの店に向かうその先で
どうにも運悪く誰がか殺されたらしい。この街は朝に夜にと良く起こる事であっても
繁華街のど真ん中ではめずらしい。
これじゃ遠回りするか別の店にするかしかないかと舌打ちをしたら棒立ちで此方を見つめる警官と目が合う。
そいつが声を上げる前に脚が勝手に動いた。逃げるべきとは思わなかったが自分の体が勝手に動く。
「まずいって。まずいってば。意外と元気じゃん。あの小父様さん」
小柄な体と俊足の脚を使い繁華街の中を駆け抜ける。
雑多な道の店と人を押しのけ、するりするりと駆け抜ける。
野菜の入った木箱を手ではらって転がせば大人の癖にポンと跳躍して交わす。
買い物客の伯母さんの尻を押して押し付ければきちんと抱きとめ
「失礼。警官です」と笑顔で抱き止め礼儀を立てると又追いかけててくる。
竹組の硝子玉売りの壁棚を倒せば壊れる前に受け止め売り子に預けて追いすがる。
「しつこい。しつこいってば。小父様さん。嫌われちゃうよん」
ミカン籠の上を転がり後ろ背に声を張り上げ文句を投げる。
「財布。財布だってばぁ~~~。財布落したぞぉ~~~~」と大声が飛んでくる。
「えっ?財布?お財布。落したのアタシ?」勢いのついた脚に力を込め裏路地の影で立ち止まる。
慌ててポケットに手を入れれば全財産の入ったピンクのうさぎの財布がない。
「全くなんで逃げ出すんだよ。財布落したから呼んだだけなのに。」
それなりに歳も言ってるように見えるのに繁華街を一気に駆け抜け追いつくとは。
「ありがとう。小父様さん。結構すごいのね。アタシにおいつくなんて」
刑事が差し出す自分の財布に手をのばす。
「鍛えてるからな。これでも刑事課でも俊足を誇るんだ。
幾ら後ろめたい事があってもだな。善意の言葉は聞くべきだぞ。小童」
「小童じゃないよ。ちゃんと成人の儀は先週おわったの」
互いに文句を言いつつも警戒心が薄れて距離が詰まる。
何しろピンクうさぎの財布がないと粥椀一杯食べられない。
「有難う。税金泥棒の役人でもたまには役に立つんだね」
二歩と三歩と歩み寄り財布を受け取り礼を言う。
「税金泥棒だからこそ。小さな事でも庶民を守るのが・・・うぉ・・・」
ピンクうさぎの財布を受け取った小童は一诺の腕の中に体を埋める。
財布を拾った礼にしては少々激しすぎると思うとも胸にぶつかる衝撃は其れとは違うと感が叫ぶ。
体を鍛えるのも動かすのも好きな一诺であっても至近距離から体をぶつけられれば道路に尻餅を打つ。
その頭の上を厭と言うほど聞き慣れた銃弾切り裂く風音が斬る。
「逃げて。小父様さん。逃げて」尻餅をついたまま腕の中に抱く小童が叫ぶ。
フードの中に顰めた顔が小童と思うそれはとは違う。
「御前。女か?しかも可愛い・・・」
「有難う。でもいいから。褒めるのも愛でるのも後にして」
漢のそれとは違う柔らかくも甘い体臭を残して一诺の中から滑り出るとその手を強く引く
「逃げるって。なんで?なんで彼奴等、銃とか持ってるだよ?銃刀法違反だぞ」
「良いから。なんでもいいから。早く。こっちこっち」相当にやばい危機感を感じて一诺の手を少女は引く。
確かに個の國でも一般庶民が銃を所持するは禁じられている。
だから大抵は他の物を代用し殺傷の能力の高い刃物が良く使われる。代表的なのは刺し身包丁だろう。
理由は問わず通りの向こうの壁を跨ぎ追いかけてくる悪党風情はそれでも銃弾を弾いてきた。
自分は確かであり時に恨みを買ったとしても今日この日に此処で襲われる理由がなければ
鬼の面に顔を歪め怒声を上げて奔ってくる馬鹿どもの狙いはピンクうさぎの財布の持ち主だろう。
「御前。悪党だな。かわいい癖に悪党だな。丸くて可愛い尻なのに悪党とは」
「変態スケベ。この街で親なし一人で営むなら右手位は悪事に染まるのっ。
アタシは両方汚れてるけど。丸くて可愛いおしり撫でたいなら。兎に角逃げるの」
追いすがる彼奴らは商売敵に決まってる。先月結構暴れたから旨味を取られた徒党の一派に違いない。
それにしても財布をひろった刑事はちゃんとついてくる。
工事現場の柵を超え中壁の迷路を奔り階段を昇って降りて広場に出る。
「不味いぞ・・・。御前結構な悪党だな。銃刀法違反の奴ら増えてやがる」
「先月。ちょっと頑張ったの。だってお金がほしかったの
アタシが儲ければ誰かの財布は軽くなる。この街の御弁当の数は決まってるの」
いくら逃げても道が詰まれば工事現場の隅にじりじりと追い込まれる。
逃げ場がなくなれば後は自分達の処遇は見て取れる。
財布を拾った小父様さんは銃を片手に地面に上で殴られ半殺し。
身元がばれれば皮を剥がされ海岸橋に縄で括られ吊るされる。
アタシはこの場で順番に一物を口と女陰に突っ込まれ
三日三晩に奴らの寝蔵で更に犯しつくされて最後はやっぱり皮を剥がされ橋に吊るされる。
明日のご飯は食べらないと苦くピンクうさぎの財布を握りしめる。
ドン・・・。
最初の稲光が光ると雷鳴が轟く。
同時に迂闊に近寄るモヒカン頭の悪党の頭が弾ける。
ザ~~~~。
これも又轟音響かせ地面を叩く雷雨の中に響く銃弾の音が溶ける。
ただ。髪濡らし落ちる雨雫の向こうで音も聞こえぬ儘に・・・。
二人・・・三人・・・と悪党の頭が西瓜の様に弾け中身が弾け飛ぶ。
改造銃とは言え楽に人を殺せる立場を傘に来て追い詰めた獲物の一匹が自分達より玄人だった
躊躇もなく大型拳銃を引き抜きより正確に急所を狙う。
狙った獲物が其れでなく自分達こそ狩られる立場となれば慌てて振り返えり逃げる其の頭が弾ける。
「助けてくれ・・・俺が悪かったぁ~~~」
握りしめる拳銃を慌てて投げ地面にへたり込み奇声叫べど豪雨落ちれば狩人に届かず。
BANG.!と銃音成りて脳腸飛び散り体が引力に引かれて地面倒れる。
「小父様さん・・・」
残暑長く続く最近の日々でも記録的と成る豪雨が振り続けるこの時。
悪党紛いに手を染める小童少女を助けるためかそれか若しくは自分に掛かる火の粉を払っただけなのか
王・一诺は目の隅に輝る稲光を知って取ると密かに持った拳銃を抜き
雷鳴堕ちる瞬間に最初の悪党の頭を撃ち抜く。響き聞こえるはずの銃声ひとつ当たりには届かず。
二人・三人と其の頭を撃ち抜いても雷雨地面を叩けば音もない。
最後の二人も同じとなれば地面の上には遺骸が五つと確かに転がる。
「小父様さん。小父様さんってばっ」
地面激しく雷雨打つ中で硝煙きえた銃口を地面にだらりとさげても一诺しばし呆けて動かない。
雨に濡れ垂れた頭の舌から顔を覗いてみれば呆けた瞳と反対に口元には、にたりないたりと笑みが浮かぶ。
「小父様さん。なに呆けてるのよ。やばいから逃げないと。
こんなに簡単に人殺すってどうゆう神経してるのよ。ほら早く」
状況は確かに良くない。
最初の繁華街の殺人は全く関係ないしただ、興味本位で野次馬の列に並んだだけだ。
それでも運悪く欣怡を見つけたのは後に5人も頭を吹き飛ばしてしまう刑事だけではなく
商売敵の一党の身内もいたのだろう。其の後にあれだけ騒ぎを起こして商店街を駆け抜ければ
後からおうのに十分な目印を残してやったと言える。
先月ちょっとかせすぎ街の弁当の数の取り分を欣怡の一党が腹に収めれば
代わりに他の一党の稼ぎが減りすぎる。彼奴等は其れが気に食わずも欣怡の体で支払わせようとしたのだろう。
先に欣怡を見つけピンクうさぎの財布を拾って一緒に逃げた漢が御上公認の皮を被った殺人鬼とは思えない。
欣怡は余りに腹が減りすぎて一夜も弐夜も続く夏恒例の雷雨の中。
店じまい急ぐ屋台の主人を無理に引き止め多少多めに食料を買い込む。
呆けて付いて歩く刑事もやがては自分を取り戻すが何処か調子が悪いらしい。
「小父様さん。大丈夫?具合悪い?五人も殺した猛者の割にはだらしなのね。
それにしても一日に五人何って。どうかしてるわ」
自分の寝蔵に役人を連れ込む訳にも行かない。外は雷雨激しく面倒な追手もぶらつく。
なんとか適当に隠れられそうな雑居ビルの部屋に二人で籠もる。
「一日に5人なら未だ御神も素知らぬ顔をしてくれるさ。
其れが二十をこえれば罰が堕ちる。それに俺の倫理感は壊れてる」
少しはおちついたのか目に光を灯して一诺が答える。
「この部屋には誰も帰ってこなそうね。暖房が壊れてるのがちょっと困るかな。
5人なら大丈夫で弐拾超えればって・・・」そこで一度欣怡は言葉を切る。
当分の隠れ家に忍びはいってからやっと互いに其の名を告げて知る。
刑事であると黒皮の身分証をかざした漢は役人の皮を被るが欣怡が脚を踏み込む此方側の人間らしい
「倫理感がないってアタシの事も含めて?それとも頭飛ばした奴等?」
話し込み相手の事を知るのは良いが雨に濡れれば体が冷える
「何方もだ。否然し・・・其れが悪事であっても飯を喰らうにはそれが必要な事は確かだ。
ひとつひとつそれを数えて責めて罰していたなら個の國の半分の土地に刑務所を起てないといけない。
だから俺たちは適当にやんわりやっていけば良いんだ。
尤も倫理感がまともじゃないのは新疆鶯自治天文のそれだからだ」
「え?小父様さん。粳人なの?噂と全然ちがうじゃん。ヘックシっ」
「粳人とはいえ。皆が皆。あの土地に住んでるわけでもないし。
見た目が同じとは限らないだろ?まったくしょうがない。どれどれ・・・」
一诺と言う漢は倫理感がない所か貞操にも無頓着なのだろうか?
暖房効かず持ち込んだ飲料も冷たい物ばかり何か温かい物と言えば人の体だろう。
なんの予備動作もなく立ち上がると自分の衣服を脱ぎ捨てるとすたすたと欣怡に近寄る
「きゃ。変態。ちょっとまって。見える。見えちゃうから。小父様さんの。
あらまぁ~~~。ご立派な物をお持ちで・・・きゃ。変態小父様さん。何するのよ」
逞しい黒褐色の肌を晒し遠慮も気遣いもなく雨に濡れ冷たい欣怡の服を剥ぎ取ると抱え上げて抱きしめる。
「ふん。こっちは大人だぞ。御前のような小童の体に欲情してたら街も歩けぬ。
安心しろ。雷雨止まねば外に出られぬ。迂闊にでれば追手が掛かる
肌を合わせて身の上話するくらいしか出来る事もないだろ」
「だから小童じゃないって。あぁ~~~。鼻で笑った。
アタシの胸観て鼻でわらったぁ~~~。小さくでも感度いいの。すっごくいいんだもん
でも・・・温かい・・・すごく温かい」自分の体に欲情せぬと言われても寄り添い振れて伝わる体温は温かい。
自分は粳人であり新疆鶯自治天文のそこに居たと聞かされば5人を殺した一诺の倫理感のそれを
堂々と責めて蔑む者がいるならそれは只の馬鹿か自殺志願者のそれであろう。
建国長くその昔から広い土地を納める偉大なる中央集約主義国家・大中儀帝之國政府に取って
忌むべき最大の汚点こそが少数民族粳人に向けての人種差別思想である。
万国共通に深く根付く差別主義。自らは他者よりも家系が優れていて。其の姿は美しい。
富に塗れ豊かな生活を送っているから故。其の反対の者た達を虐げて良いに違いない。
そんな思想は何処ににでもある。勿論物質的にみればどの個体にも同じ赤液が流れている。
肌の色外見は皆違え個体差にしか過ぎす棒で叩けば腕の骨が折れ
刃物できれは誰もが悲鳴を上げて赤液を流す。
差別思想は飽く迄も思想であり形もなくただの思い上がりである。
それでも同じう様な又な似たような思想の持ち主が一箇所に集まれば熱と成る。
一度熱せられた思想は当たり前の様に膨らみ器が壊れる前に差別の対象を求めて疾走する。
大抵の場合。若しくはいつものように持たない者も虐げられる者は弱い。
弱いはずである。
暴君の如く熱く燃えたぎる差別と言う思想の波に呑まれ打たれ虐げられた果に命を土の上に堕とすだろう。
否然し、之然し・・・
世界的な虐殺として数え歴史に刻まれる新疆鶯自治天文事件。
兼ねてよりも起こるあから様な中央政府による少数民族粳人への思想的弾圧と現実の行動
耐えかねた粳人達は声をあげ拳を上げる。
箱の隅を楊枝でつつき腸を引きずり出すような小技ばかり使って虐げてきた中央政府は
粳人達の騒乱をこれを待ってましたとばかりに弾圧に出る。
かつては営みを認めた粳人自治区の山の後ろに隠してあった戦車と軍が轟煙を上げて奔る。
街のすべてを呑み込み瓦礫と踏み潰し粳人達の前に迫る。
いざ。狩りがはじまるぞ。好きなだけ人を踏み潰し好きなだけ虐げ殺しても
自分は彼奴等より強く逞しい。彼奴等より強く肌の色も良い。だから何をやっても許される。
轟音鳴らし踏み潰し進む戦車の列のその前に一人の青年が立ち塞がる。
速度を堕とすも御前こそじっくりと踏み潰してやると言わんばかりのその前で
粳人の青年は仁王と達塞がり一度顔を地面に堕とすも二度目にあげた顔には誇りと誉に満ちて輝く。
戦士のが鋼剣を構える右手に青年が握るは起爆装置。
彼の体を良く見れば灰色の箱が幾つも括られる。
故郷と称え恋人への愛を叫ぶと誇りを持って起爆する。
ドンと弾けた爆煙は悪魔の巨人となるはずの戦車の前方半分を見事に吹き飛ばす。
戦車の前方半分と言えば乗員の全てがそこに座る。それだけで戦車一台が動かない。
敵の戦車が弾け壊れるほどの爆発であればあの青年の体は塵の屑となるはずである。
それも又。然し。確かに後方に吹き飛ばれて地面に転がるもむくりと起き上がり
血を脱ぎ払うと怒声を上げて天に向って拳を突き上げる。
すぐに仲間が爆弾を投げ渡せば再び敵戦車へと走り出す。
口火を切った青年をすぐに追いかけ人並みが奔り出す。
漢は元より女娘がいると思えば竹槍の先に爆弾を括る老婆さえいる。
最初の戦車の半分が爆破されたのと確かめる間も無く次に次にと狂気に狂い笑いながら粳人が迫る。
極めて殺傷能力と対金属貫通能力と指向性を組み込んだ高性能爆弾は粳人の数学学者の頭の中で
三年前に形になり実践に初めて世界の人々の目の前でその性能の高さを証明する。
そして又。粳人と言う人種の狂気に塗れた姿をも世に知り締める。
蔑む相手は弱者である。
我々偉くも彼等は逆らうはずもない。その目論見は汁と消える。
この戦いで中央政府が目にしたのは粳人の持つ兵器機器の技術水準の高さではなく
粳人の倫理観と凶暴性を始め人間が内に秘め悪魔と契約した本性で在る。
彼等は身を守り家族を守るべきと感じた時。倫理観を失う。
その姿はどのようなものなのかと言えば言葉に綴るにはむせ返る。
中央政府が粳人の騒乱を抑え実行支配を行う為に送り込んだ軍兵2万3千。
其の一人とも家族の元へ帰る時には遺骸となり
其の誰かが帰る事叶わずも一枚の書類で済まさえる。
送り込んだ軍兵の数が足りぬと憤慨し唾を吐いた将軍さえも次の瞬間には蒼白とも成る
偶然で在るはずもなく作戦室で鈴を鳴らす電話を取った当番兵が告げるのは
其の将軍の故郷であり愛する妻と子が過ごす屋敷を皮切りに街一つが燃え上がったと叫び声が届く。
少数民族であればこそ。
誰かが抑圧し虐げらればこそ
彼等は故郷を捨てて逃げださなければ成らずも、その他の土地に根付いて潜む。
目に見える形で故郷の同胞が苦しみに耐え拳を上げて戦えば潜んだ土地で狼煙が上がる。
後の結果は観なくても分かると言うものだろう。
己の欲にかまけて虐げるのは勝手ではあるが送り込んだ軍兵2万のその数を失い
幾つかの都市と貿易港が粳人の実行支配の下に置かれる。
内乱燻る世情となれは政府の指示も坂を転がる。
故に今では肝に命じる。
粳人の食事の邪魔するなら饂飩を二杯奢るべし。粳人の女を口説くなら心に思わずとも先に尻を褒めるべし
粳人に嫌味を言うのなら明日に腕がないと覚悟すべし・粳人を蔑むとするならば・・・。
「んん・・・んっ・・・」
眠気眼で一诺に抱かれ半目を開けると思ったよりも顔が近くに有る。
自分の胸の先端にむずりと快楽が入る。
「駄目。変態小父様さん・・・それは駄目」小さな手を添えた一诺の腕に爪を立てる。
「漢が欲して女を愛でる時いちいち許可を取らん。安心したまえ。偶然指が滑っただけだ」
「指が滑るのか一回でいいじゃん。二回も三回も往復しない・・あん・痛いって」
大きな手の中にすっぽりと収まる乳房を揉みしだき指の間に乳首を挟む。
「ほうほう。ちょっと擦っただけなのにすぐに固く勃たつとは意外だな」
「何が意外なのよ。さっきもいったでしょ。感じちゃうの」
漢の体に包まれ抱かれれば嫌でも互いの顔が側に来る。
何方が先にと言えずも恐らくは先んじて欣怡が舌を出し求めそれを一诺が受け取り答える。
クチャクチャと舌音が成って耳に届くと腕の中に抱える少女が喘ぎ身悶え
尚も一層欲情して乳房を粉り乳首を嬲って弾く。
「駄目・・・変態小父様さん・・・気もち良い・・・
でも止めて・・・勃ちゃう。勃ちゃから・・・止めて・・・」
腕の中で乳房を嬲られ喘ぐ子涵が貰う言葉に一诺は疑問に思う
勃つと言われても子涵の小さな乳房の先端はぷっくりと固く尖ってる。
気のせいかと思い喘ぐ子涵の顔を覗き込む。
「勃ちゃうの・・・おちんちん」
自分の体の異形の部分でも与えられる快楽に虫唾が奔り小さな一物が固く持ち上がる。
「御前、女だろう?おちんちんとか言ってもついてないだろ?」
刺激に耐えきれずに固くなる子涵の乳首と一物。
「ついてるの。おちんちん。私ついてるの・・・おちんちん」
快楽の中でも頬を膨らませ鍔を飛ばし怒声を上げる。
飽く迄も男性器がついてると言い張る子涵の股間を不思議そうに見つめ直せば。
女性器との上部に子供のそれのようなそれでも立派に猛る一物が見て取れる。
「御前・・・」続く事言葉を半陰陽は呑み込み、代わりに子涵の一物を摘んで扱く。
「駄目。そんなに事しちゃ駄目。気持ちいい。我慢汁でちゃう」
コリコリと竿を弄り先端の小さな口を指で擦る。
当たり前の一诺が漢であれば何処を弄ればよいかも良くと知る。
「小父様さんの変態。アタシのチンチン弄り回して・・・怖くないの?こんなアタシでも」
与えられ刻まれる快楽に亀頭の先から液が漏れる。
「ふむ。両性具有か半陰陽と言うのだろうか?人と違うと言うからどうかするのか?
手もない奴もいれば脚を失った者もいる。歪であろうがなかろうが其れがどうすると言うのだ。
寧ろ御前は漢でも女でも弐倍に楽しめる体と言う事であろう。
其れにこれはなんとも唆る・・・」
異型異形の体でも欲に塗れる一诺の指は蠢き子涵の雌の女陰にずぶりと指を入れる。
「厭。駄目駄目。其れは駄目。おチンチンと一緒に中に入れちゃ駄目」
耐えきれぬ快楽に身を捩り一诺が弄る小さな一物と女陰から目が離せない。
猛る一物を摘扱きずぶりずぶりと女陰に指が潜りこむ。
「変態。変態。小父様さんの変態。・・・こんなに気持良いの初めてなの。
もっと。弄ってアタシのチンチン。もっと嬲って弄っておチンチン」
子涵は初めてだった。
漢を相手にする事は余りにも少なく其れも半陰陽と知れば皆不気味と重ねた体を離してしまう。
だからこそ自分が主導権を握り少女を犯す。
自分の体を異形を怖がらずもそれだけに留まらず嫌わずにも受け入れ弄り回す。
「出ちゃう出ちゃう。小父様さん。出ちゃう」
一诺の胡座の上に座るも脚を開くその股間に猛る一物は我慢出来ずに白濁を出したいと強請る。
「出したいんだろ?出せば良いぞ。しっかり観てやるからな」
「駄目。観ちゃ駄目。そんなの恥ずかしい」
自分の股間で猛り一诺の手が扱き止まらければ我慢出来ずに一物が跳ねる。
「あん。逝っちゃう。逝っちゃう。白いの出ちゃうぅ」
ドピュっと跳ねて子涵の一物が白濁を吐き出し一诺手を汚す。
「御免なさい。汚しちゃって。気持ち良すぎて。」
子涵は初めてだった。半陰陽で異型であるはずの一物を気味悪るもせずしない漢のに弄られ白濁を吐き出される。
自分ひとりで自慰するよりも他人の誰かにいじられるのは快楽だった。
「構わないさ。御前が気持ちよりならそれでいい。まだ若いから未だ出せるだろ。
それにないより楽しみはこれからだぞ」真顔で言うと子涵の体をヒョイと抱えあげべットに転がす。
「いやん。出したばかりなのに。それは駄目」
勢い良くもベッドの上に転がる子涵の細い脚を掴むとぐっと大きく無理に開く。
「駄目駄目。小父様さん。みんな見えちゃう中出まで見えちゃう」
白濁を出したばかりの一物の下の位置に今度はぱっくりと女陰が開く。
後に思えばこの時も粳人の癖が出ていたのだろう。
一度と心に燃え上がった激情を周りの者も当人も止める事など出来はしない。
「入らない。入らないから。そんなに大きく膨らんだのなんて・・・」
女陰の襞に充てがらわれた亀頭の大きさと火照る熱に慌てて拒む。
「入るかどうかはやって見ないとわからないぞ。それに入れたいんだからしょうがない」
「嘘ん。待って。ちょっと待って・・・あん・・駄目。入ってくる。小父様さんの」
足首を握られ脚を開かれてしまえば逃げる術もない。
漢が力任せに腰を動かせば子涵の女陰は亀頭を呑み込む。
「思ったより狭いな。否。この締付けは堪らない。これは気持ちいい」
「お、小父様さんのがおっきの。ああ。入ってくる。入ってくる。小父様さんの」
準備も心構えも良く出来ないままに一诺の一物が女陰の襞を押し開け無理に入ってくる。
「未だなの?小父様さん。全部はいった?」首が仰け反り手がシーツを掴み体が震える。
「やっと半分と言う所か?これほどきつく締め付けてくるとは他の漢が手放すはずもない」
「未だ、半分なの。もう良いから全部入れて・・・貫いていいから全部入れて・・・」
女陰の襞中を突きすすむ一物が生み出す快感に耐えきれず子涵が強請って手を伸ばす。
それに答える一诺が体を折り曲げ子涵を抱きしめ一気一度に腰を突き出す。
「ああああああああ・・・・・」
抱かれた漢の背中にしがみついて爪を立て自分で脚を開いて一诺の一物を迎え入れる。
如何に半陰陽のそれであろうとも女雌の女陰を貫かれれば堪らない。
悲鳴とも取れる喘ぎを上げれば女陰を貫かれる快感に身を焦がす。
「入った?全部入った?私の中に全部入った?小父様さんの?」
「うむ。かなりきついが入ったぞ。それに熱いな。御前の中は。気持ちいい」
「うんうん。私もすごく気持ちいい。小父様さん動いていいよ。ゆっくりね」
少女のそれに小柄な体であれば更に大きな一物を雌襞の中に納めるのは難しい。
最初こそ苦しそうに息を漏らす子涵であるが二度三度と成ると雌襞の壁に愛液が漏れる。
「気持ちいい。小父様さんの一物気持ちいい。気持ちいいから・・・おちんちん勃ちゃう」
一诺の首に腕を回し頭を抱え甘声を出して告げる。
「さっき出したばかりだそ?元気な奴だな。御前のは・・・然し気持ちいい」
自らの一物を子涵の女陰の中に差し入れ腰を振れば腹下が擦れる。
火照る体と摩擦が伝われば若い一物が固くなる。
「駄目。またそれは駄目・・・あああ・・・」
一诺は子涵の体を抱きしめ腰を振るも股ぐらに手を挟んで若い一物を強く嬲る。
「気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。あああ・・・」
外に響く雷鳴とその豪雨に負けずと二人が快楽を貪り声を上げる。
「ほら。小父様さん。入れたいでしょ?犯したいでしょ?アタシの穴」
朝方近くまで互いの体を貪ったと言うのに軽い朝食を裸姿のままで済ましたばかりの直ぐ後に
子涵はべットに掛けのぼり四つん這いに成って尻を振る。
「あんなに貪ったと言うのに又足りないのか。欲しくないって言えば嘘になる」
「穴に入れてくれたら口でしゃぶってあげるから。昨夜もすごく良いって言ってたでしょ?」
「確かにアレは玄人仕込の技だった。若いのに何処で覚えたのかしらないが」
子涵の口と舌技を思い出したのかニヤリと笑うも突き出された尻を叩いて穴に一物をあてがう。
二人はまるっと三日の日々を獣か猿かと言うようにただひたすらに互いの体を貪った。
一度弱まる雷雨となる頃には互いに感じる急所も分かる様になり新婚とばかりに求め合う。
それでも再び激しく空から堕ちる雷雨の隙間を潜り一诺の手を引き子涵は移動する。
肩書と立場はどうであれ自分の漢と受けれ入れてしまえば信用も出来る。
そうとなればあまり長い間に仕事塒を離れてしまうのも都合が悪い。
数日も勝手に勤務を離れるのは都合が悪い一诺も雨粒の向こうに例の追手がかかってると知ると
意外にも素直に提案に頷く。此処でひょこり顔でも出せば斧と弓と銃弾が飛んでくるだろう。
一日だけだぞと明言して子涵の塒に脚を踏み入れると驚く。
先ずに悪事を営む少女にしてはちゃんとした家に隠れ住むめばそこには子涵より若い少女が集う。
「アタシの可愛い奴隷の子達。こっちは私の新しい漢。
ちょっとだけ先に眠るから。この子達の相手してあげて小父様さん。」
そう言って二階に駆け上がる子涵。
「おい。ちょっと待て。この子達の相手・・・」
何が起きるかを一诺はすぐに悟る。
この一党の主が子涵なら其の一物はまだ若く半陰陽のそれでもある。
雄がいない家中に一人放りまれたなら雌が手を伸ばして群がるのは当たり前だ。
大人の漢の一物の味知らぬ幼い雌は此処ぞとばかりに唯一の雄一诺の体に群がって行く。
結局に雷雨は台風の如くとあれから更に三日四日と長くも続き
お天道様がやっと顔出した時。一诺はきっちりと一党の追手を片付けた。
自分と子涵と少女を守り切る為に。多少の犠牲はしょうがない。
犠牲を払う禁呪を犯しても一诺は守るべき者があると胸に誓い
辻褄を揃えた話を丁稚上げると後は自分の心にしまい黙秘する。
「結局その娘さんにも手を出したんでしょ?このスケベ芸人
なんで貴方がそんなにもてるかわからないわ」
普段は絶対に立ちらない若者と家族連れが集る洒落た駅前のハンバーガーショップの二階席。
弐年前まで且来と同じ性を名乗り一応は仲睦まじく夫婦生活を営んだ元妻が言い捨てる。
「アタシと言う尽くす女がいながら若い子に手を出すなんてやっぱり芸人癖は抜けないのね。
それより今日はあの人も夜勤だから・・・どうせ行くんでしょ?いつもの所」
白塗りの化粧を落した素顔の且来の向かい席にそれなりに大きな乳房をゆらしながら
且来のポテトを摘み食いする元妻の響子。
互いによく知る体であれども、今は夫婦の縁を切り籍は入れずも向こうには相手が居れば目のやり場も困る。
響子がが言い捨てるのは先日懶怠者に絡まれ我を忘れて猪熊の様に暴れ弁当を潰した
其のついでに助けた女子高生である。
その後何かに連れ勝手に且来の自宅に顔を出す様に成った少女との関係に付いては
頷きも首を横に振ることも無く黙り込む。
且来としてはそれよりも幾ら懶怠者から少女を救ったとは言え警察沙汰に成れば調べも在る。
「そこはちゃんと名前と年齢とGカップって書くように」
「そっ。それいります?本名すよね。本名で」
「本名も何も暴れたのは誰なんだよ?それが本人でしょ?Gカップ忘れずにね」
なにがどうなってるのかわからずも下手に騒ぐもの後で困るととも思い。
[且来素子・弐拾八歳・Gカップだけど今日の私はHカップ]多少ひねらないと芸人とはいえず。
「なに?今日はHなのか?はみ肉を寄せたな!この見栄っ張り目
あっ。下の方にサインして。署名じゃなくて芸人のサインで」
後々まで残るであろう取り調べの書だと言うのに言われる儘にデカデカと書きなぐれば。
云々と頷き担当警官は書類を真っ先にコピーしにんまりと嘲笑う・
ファンであるならそう言ってくれればいいのにと思うが相手は御上である。
あの時のやり取りも又気が滅入った。
鬱憤の少しは晴れた物の調べの間。ずっと白塗り顔の女装姿となれば
事情を知らぬ人からみればそれは確かに変態か痴女に観えたに違いない。
出来ればあれは避けたいと苦く思う。
尤もあれから又めっきりと舞台を踏む機会が減ってしまう。
少女を助けたと言うよりも商店街で芸人が暴れて怪我人を出したと色眼鏡でみたほうが
報道する者には見栄えがよかったらしい。
これで又。且来の芸人人生が更にしぼむ。
今となってはやっかい事を嫌うTv局も古い仕来りに縛られる漫才協会も
且来の出番を仕方無くも取り上げる形を成り。
今の且来は昼に夜にとバイトで生活する一般人と余り変わらない生活を送る。
「白塗りおばけの素子さん。最近TVにでてないよね?」
「そうそう。商店街で暴れたって言うけど。女の子を助ける為って言うんでしょ?
怪我したのは懶怠者なんだし謹慎とかおかしいよね」
「ねっねっ。知ってる?
素子さんてTVだとGカップのネタ推しだけど。勿論そも好きだけど。
演芸場で演じる時は全然違うのよ。
人情物とか古典落語とかやるんだけど。すっごくわかりやすいの。
あの白塗り太眉の女装姿で古典落語とかずれてるでしょ?
でもそれがさ。何かすっごく面白いの。」
「へぇ~~~。意外だね。でも観てみたいかも
元々コンビでやってたコントもおもしろかったよね。
素子さんがいたから成り立ってたし腕もいいんだよね」
「云々。又みたいよねぇ~~~。素子さんの漫才とコント」
「アタシ。サインほしい。絶対欲しい・・・」
二つ向こうの卓で数人の女子高生達が高らかに声を上げる。
何処か回りの客の気配も偏り伝染する。
最近は余り食欲もない且来の鶏ナゲットを盗み喰いしながら響子が横目で腕を突く。
客がねだって騒ぐなら芸人の出番。
されど此処は公共の施設でもあるし元より化粧道具も衣装もない。
それを見越してか元と言うじが頭に付いても芸人の妻なのか
白塗り粉と極太眉毛スティックが入った袋を且来の前に差し出す。
袋の中身をそっと覗いだ且来は目を見開くも自分のダブルチーズバーガーを響子に礼とばかりに差し出し返す。
公共の場であれば目立ちすぎるのも困るし巨躯の且来であれば尚さらである。
笑いは客の好みと間が大事と口を酸っぱく師匠が煩い。
急ぎトイレに駆け込み他に客がいるのも構わず鏡の前で白粉を塗りたくり眉を黒太く書く。
何回もそれを何年も繰り返せば技も冴える。あっと言う間に白塗りオバサン且来素子が顔を出す。
尤もやはり公共の店となれば大きな騒ぎ成れば客にも店員にも迷惑になる。
足早にではあるがズタズタと素子オバサンの脚なみただしく話題を楽しむ女子高生の卓により
「且来素子。弐拾八歳。今日は都合によりEカップなんだけど・・・サインいる?」
口に手を当て成るべく小さいな声で少女達に声をかける
「きゃ~~~素子おばさん?本物?本物?大ファンなの私」
「すご~~~い。素子さん素敵~~~。なんでEカップなの?どうして?」
「最近又失恋したのよ。このままじゃいけないってダイエットしたら胸が縮んだのよ」
店の店員に見つかっても成るだけ気を引かないようにと小声で答える。
「素子おばさんがダイエット?ありえないじゃん。この店のメニューとか全部食べちゃいそう」
「失礼ね。今はダイエット知てるけど。
三丁目のピザやの大食い企画でちょっと食べ好きちゃって店潰したのは確かに私よ」
「きゃ~~~流石。素子おばさん。やる時はやるのね。
ねっ。オバサン。こんとやって。以前観たいに。私観たい」
「私は漫談がみたい。人情物の古典落語の奴。すごいって聞いた。
だからみてみたい。お願い。オバサン。ちょっとでいいから」
若さ故の無茶ぶりでもある。それに此処はハンバーガーショップである。
当惑するも客に強請られれば芸人魂が疼く。
騒ぎを聞きつけ下の階から黒縁眼鏡の店長らしい漢が上がってくる。
「お嬢ちゃん。有難うな。けど此処は公共の場所なんや。
それに私は軽くもあれど謹慎の身なんや。ここはサインだけで勘弁してや」
袖を引き芸を魅せろと強請る女子校生に且来は頭を下げる。
「芸は魅せて幾らの物じゃないのかい?
此処が他人の店であろうと客が観たいと言うのなら意地を張り身を切るのも芸人姿。
どうしても駄目と店が言うのならみんなでなにか注文するのが良い。
演芸場の投げ銭代わりに何かたのめば売上が上がる。商売人には願ったりかなったいじゃろうが」
女子高生と且来のやり取りを観ていたのであろう老人が杖を片手に声を上げる。
正論である。
そして其の途端。客が立ち上がり下の階へと注文に奔る。
興味なさそうにする夫の耳を引っ張り無理に立たせる妻。
何わからずとも愉しげに走り出す子どものおいかけ財布を握る母が追う。
老人の言う事は正論である。
例え公の場であっても客が漫才をみたいも投げ銭代わりに其の店に注文すれば売り上げが上がる
奇しくも其の店の今週の売上目標にこのままでは届かぬ所でもあった
少々騒ぎとなっても故に商売人の端くれで有ればこそ黒縁眼鏡の店長は且来の顔を観て深く頷く。
