【女装男児】在る漫談師と歌姫の戀:其のⅳ

夕刻過ぎに届いた書状を余り集中もせずに終わった事だと決め
且来はそれよりもと目の前のやるべき事に頭を向ける。
漢縁作りの屋敷の中の六畳一間の自室にて。
短く刈り上げた頭に手ぬぐいをかぶり顎の下で結ぶ。
部屋着とは言え漢縁のう衣服は布が多く邪魔になる
袖を捲り脚の布を膝上迄たくしあげる。
胸の奥には小箱を忍ばせ
いざ・・・今宵こそは決戦の刻。
軍の命令で娶り自分をおでぶおでぶと呼びつけ罵倒する鬼嫁の柔肌みたさに
いざ・・・風呂場に覗き戦で有る。

且来の私室から樫の木作りの風呂場までは結構遠い。
その間に幾つかの部屋もあるし侍女もいる
挙げ句には旦那様が恩を返せとおっしゃのですし
これくらいで恩が返せるはずもありませんと
何処で見知ったのか鬼嫁八尾狐の前で土下座し
根負けした鬼嫁が飯炊き女として雇った小鈴の部屋もある。
否然し。それでも且来には自信があった。
幾度も頭の中で作戦を立てては練り直し
日時とタイミングを見図り。
今日こそ行けると睨んだのだ。
そろりと自室の障子を開けひょっこり頭を出して左右を見渡す。
云々誰も見てないと確認するとそろりと脚を前に出し
むくりと体を部屋から引っ張り出す。
そろりそろりと冷たい廊下に脚を乗せ
脚の付け方は古武術の猫脚の如く。
一つと角を曲がり侍女词语の部屋をやり過ごし
二つと廊下を渡って居間を通り過ぎ
三つ目の部屋の手前で息を殺し小鈴が倭之御國の文字勉強の邪魔をせず。
やっと風呂場へ続く廊下で衣服の中に小箱を握る。
ペタリペタリと床を踏んで樫の木風呂の扉の前で膝を付く
この家の風呂場は外に鍵はなく扉の向こうだけに内鍵が有る。
つまりは風呂場の中から内鍵を閉めれば外側からは決して開かない。
否然し。且来素子に抜かり無く。
内鍵で在っても鍵穴はある。
それに態々に軍の諜報部から借りてきた抉じ開け棒が二本有る。
これもまた夜な夜なに恐妻に隠れて練習して技もある。
いざにこれにいまこそにその鍵穴を弄って抉じ開け
そっと扉を開ければ恐妻の柔肌見たり。
我・・・作戦に成功す。祝願来たりと歓喜せよ。

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・鍵穴がない。
昨日確認した時には合ったはずの鍵穴がない。
「小父様さん?覗き?乙女の柔肌覗きにきたの?」
突然にがらりと風呂場の扉が横に開く。
いまこそ風呂場の内鍵を開けようと屈んだその時
眼の前には先日縁を結んだ娼婦しまいの末っ子がすっぽんぽんのぺったんこで仁王立ちしてる
「こ。これはだな。鍵穴の修理にきたのだ。昨日壊れていたからな?
なんで御前が今風呂に入ってる?今の時間は儂の恐妻が湯を浴びてるはずだぞ?」
「奥様は火急の用事でさっき出かけましたよ?
私達の家の風呂は狭いので三人一緒にははいれなから時々お借りしてるのですよ」
少しはひろい脱衣所で乳房を白布で隠しながら長女が告げる。
勿論互いに全部の言葉は分からないから身振り手振りで言葉を解す
「長女のお主は何時からそこに」
「山の旦那が風呂場に泥棒如くに入ってきた時からですよ?」
「儂が忍んで来た所?つまり最初から全部見てたのか?
失態である。そういえば妙に明るかった。
考えてみれば暗くて鍵穴は視えないはずだ・・・。
ついでによくと思い出せば今日の午後に風呂場の改築が終わり
風呂場の戸も取り替えたと電話帳の上に覚書があったぞ。
これは且来素子・・・一生の不覚で有る。
ところでお主等。腹が減ってないか?倭之御國の握り寿司を知ってるか?」
そろそろ寧ろずっと風呂場戸の前で屈み込みぷるぷると震える膝を我慢して
且来は交渉の申し出を娼婦姉妹に申し出る。

夜半遅く軍務から帰宅した八尾狐に小鈴が少し値の張る寿司折りを届ける。
「あら。どうしたの?寿司折りなんてどうしたの?
旦那様の作戦が上手くいったとか失敗したとかそのお祝いという事です」
「軍務祝いなのかしら?
それにしても上手くいったとか失敗したとか?よくわからないわね?」
「はい。私奴もよく知らないのです。
词语さんにも私奴の分も頂きましたし、向こう隣の姉妹にも届けられたとか。
随分と高価な物ですが遠慮なく美味しく頂きました」
「云々。軍務祝いなら遠慮なくでよろしいわね。それよりあの人は?」
「はい。ひとしきり寿司折りはお食べに成ったようですが
なにか頭痛がひどいとか先におやすみになっております。
随分と気落ちしているようでした」
「あらそう。祝い事の後に災難ね・・・」
・・・賄賂で有る。
且来の今月の小遣いが半分になり残りの日々のおやつを随分と我慢しないと
乗り切れないほどに皆に振る舞った寿司折りは高かった。
其の日且来は夜遅くに寝所に潜り込んできた八尾狐の暖かな背の温もりにも
気づかずにいつまでもうじうじと涙を瞼に滲ませていた。

新婚夫妻に取って夫婦生活は幸せなものだろう。
特に夜伽となれば互い体を肉欲の儘に貪るものだろう。
且来素子と其の妻八尾狐のそれは随分と違う。
夫となる且来が先に床に付き布団の右側に背を向けて軽く鼾をかく日もあれば
妻の八尾狐が早くに布団の左側に陣取り極々小さな歯ぎしりを繰り返す夜もある。
何方にしても互いに背を向けて振れるのは背中の僅かな温もりだけとなる。

互いにそれぞれ軍務を抱え互いに忙しく用事を熟す。
其の指に指輪を嵌めその手首に括り輪を括って刻めぐりおよそ三月が過ぎる。
その日朝から妻八尾狐の機嫌は悪かった。
あきらかに機嫌が悪いのは一目瞭然であり意外にも且来におでぶと連呼もしない。
一緒に顔を合わせる朝食と夕食の間もずっと黙り込み且来の隙きを付いて
卵焼きもお漬物もかすめ取ろうともしない。
お吸い物を啜る時に最初から最後まで且来の顔をじっと睨むくらいで有り
声をかければ、はい、そうですね。云々きっとそれで良いと思います。などど
おでぶがつかない話し方を決め込む。
少し長風呂でありゴツンと風呂桶が投げつけられた音が響いたが
且来の私室はそこから遠いので聞こえもしない。
少々書類仕事が多かった為に幾分遅くに寝室に行けば
すぅすぅと黙っていればとても美しく可愛げの有る寝息を立てて妻八尾狐は眠り込む。

刻に且来素子と八尾狐が縁を結び三月が過ぎ季節は初夏を迎えた・・・
其の丑三つの刻。
「旦那様。起きて下さいな。旦那様・・・」
新妻の優しげで甘くそして切ない声が耳を舐める。
「起きろ。このおでぶ。おでぶのおでぶ。馬鹿おでぶ!!」
雷鳴堕ちる鬼の声が寝室に響いく。
「何事かっ?槍を持て銃を担げ・・・あっ」
自分の耳によく馴染むが尋常ではない雰囲気を察し且来は直ぐに正座に膝を折る。
説教である・・・。
此処暫くは平穏無事に軍事と命令をこなし夫婦生活も多少の問題有りきでも
それも夫婦の歩く道筋と何とかやりくりして平穏にと思った矢先に
鬼嫁の説教である。
しかも目の前に膝を折り手を前に組むが顔が笑ってない。
本気の説教である。
「旦那様?何で私奴が怒っているかお分かりになりますか?」
静かであるが声に鬼怒りの気配がふつふつと交じる。
「えっと・・その・・・あの・・・よくと解らずじまいで」
思い当たる節も見当たらず頭を絞っても何もうかばない。
妻八尾狐は一度にこりと微笑み息を整え得る。

「さっ。三ヶ月。
三ヶ月だぞ。このおでぶ。新婚だぞ。新婚三ヶ月だぞ?
普通この時期の夫婦ってやりまくるだろ?
肉欲のままに互いの体を貪り合うのが新婚三ヶ月だろ?この変態おでぶ。
なのに御前は乳房揉むところか散歩で手繋ぎくらいだぞ?
何処の世界に手繋いだだけで絶頂味わえる妻がいるんだよ?おでぶのでぶぶ。
観ろ。この布団の裏。
いつでも縛って貰えるようにと荒縄とか蝋燭とか。
張り子まで買ったんだぞ。恥ずかしってありゃしない。
御前ったら背をむけてアタシの体弄ろうともしない。
そんなにアタシの体って魅力ない?それとも漢の尻穴が良いのかよ
それが良いのなら喜んで尻突き出し指で穴を広げるわよ。
もうこの際。入れてくれるなら何でもするわ。
漢なら縄の一本も使って妻を悶え狂って逝かせろよ。
おおでぶのでぶぶおでぶのでぶぶの変態おでぶ」

あれぇ?なんか可笑しいぞ?と頭に疑問符が浮かぶが目の前の妻八尾狐は
半泣きにべそをかき寝枕を振りましぽすぽすと且来の頭を殴る
その後も寝枕を振り回しやっぱりおでぶおでぶと悪口を家中に聞こえるように叫び
「今日はもう寝る。明日してくれないなら離婚して御国に強制送還してやる」
それだけ言うと一人勝手に布団に潜り込み寝息を立てる。
且来はなにか随分違うぞと暫く悩みながらも布団に潜りこむが
ちょっと位はお許しがでたのかと妻の尻を弄るも
問答無用に手首を捻られズキズキとした痛みを結局朝方まで我慢する事になる

「おっ。漢って奴は・・・。
とっ特に腹の出たおおでぶのでぶぶおでぶのでぶぶの変態おでぶってやつは・・・」
怒らせると時に人をとんでもない厄災に巻き込む・・・。
言葉の後ろを八尾狐はグッと呑み込み其の日も使いすぎた腰をさすりながら
軍本部の廊下壁に手を添えてトボトボと歩いている。
新婚三ヶ月記念日の癇癪から更に一ヶ月が過ぎていた。
夫且来との夜伽は八尾狐の望む様な形に落ち着き有る。
およそ二晩に一度。間を開けたとしても三夜に二度。
互いの軍務の都合あれども、ほぼ其の間隔で肉欲に溺れ互いの身体を貪り尽くす。
否然し・・・且来家は離婚の危機を迎えている。
「且来少佐殿は最近ぐっと色気が増した。
廊下を歩き漢とすれ違う度に鼻血を出して医務局に走り込む輩が後を立たない。
流石新妻且来八尾狐少佐と言う所であるな」
以前にも増して色気を振りまく新妻と影に表に評されるが
やはり且来家は家族崩壊の危機に陥っている。
それは少なくても八尾狐の心の中では危機的状況と認識して止まない。

「これは・・・駄目。これは・・・駄目・・・」
「漢なら縄の一本も使って妻を悶え狂って逝かせろと奥方が申したのだぞ。
確かに縄の一本。間違ってはおらん。それにもう。股ぐらから汁が堕ちてるぞ」
最後の砦であった肌着一枚も剥ぎ取られ豊満な四肢を初めて夫の目に晒す。
大きく本当に大きく開いた脚の間の股ぐらから確かにぽたりぽたりと汁が濡れる
「なんて格好させるの・・・この変態・・・で・・・」
八尾狐は毎日毎回の如く会話の中で繰り返す言葉をぐっと呑み込む。
それに何よりも八尾狐は随分と無理な体制を強いられていた。
身体の自由は効くものの自分で保つ事の出来る姿勢は主に二つ。
それ意外の姿勢は夫の手の借りなければ保てない。
つまりはある意味で身体の自由を奪われており夫の言いなりであった。
暗く灯りを抑えた夫婦の部屋。
八尾狐は片手を床に付き半身を捻り夫の接吻に答える
人によっては時に大き過ぎると敬遠されるほどに大きな乳房を
背後から無造作に掴み夫が嬲り弄る。
細い胴体を夫の太い腕が支え妻は自由の効く左脚を折り曲げ床に付け何と身体を支える。
夫が背後から乳房をいたぶりながらも支えてやらなければならない体制。

部屋の片隅に何時に用意したのか知れずの重りが一個と置いて有る。
少し奇妙な重りは丸い輪っかの下に四角をくっつけた形であり
勿論、女一人の細腕では持ち上げること等出来ぬ黒鉄作りの縄重りである。
縄重りの輪っかにそれほど太くもないがしっかりとして作りの縄が括られ
十分に伸びたその先に新妻八尾狐の足首に絡み結ばれている。
且来と言う漢は起用であった。そして頭の巡りも早く思案家でもある。
部屋隅の重りと妻の右足を縄で括る。
その縄一本で妻の四肢の自由と奪った。
器用な事にこの縄一本の縛りは容易である以上に調整が聞いた。
塩梅良く二人の位置を変えることで妻はギリギリまで大きく脚を開き
パックリと女陰を開く事になり。其の反対に少し身体を重りに寄せるだけで
無理な姿勢から休ませる事も出来る。
それでも片方の脚を縄で括られ脚を無理に開く事を強制される妻に出来る姿勢は少ない。
縄に方脚をひかれるからもう片方は畳に下ろすしかない。
前に身体を倒せば両手を付いて支えれば大きな乳房が引力に負けて垂れ下がり
背に覆いかぶさる夫が随分とだらしない乳房だなっと執拗にいたぶり絞る。
それは嫌よと手を折り曲げ畳の上に乳房を押し付け潰せば
大きな尻が勝手に突き出てしまう。
今度はこっちがほしいのかと尻を大きな手がパンと張り
痛みを快楽に溺れ身を攀じれば畳に乳首が擦れて又よがる。
重り一個と荒縄一本。其れだけで八尾狐の四肢の自由を奪い夫は妻を弄ぶ

後に夫婦生活の危機を迎える原因は漢なら誰でも知りたがる悪癖である。
「それで儂は何人めなのだ?」八尾狐の乳房を絞りながら問いかける
「えっ・・・それは・・・・」乳房を嬲る手が止まる。
「・・・・・・・・・三人目」恥ずかしげにうつむき答えると乳首が潰され快感が走る。
「少ないな・・・・意外と・・・・存外長持ちする色恋が好みか?」
「はい・・・。」
「それでどんな奴だ?どんな形でした?そいつの好みは?
どんな事を無理にさせられてどうやってそいつを悦ばせて来たんだ?」
漢に取って自分が手に入れた女の過去を知りたいと言う欲望は悪癖だ。
特に且来はそれが強いらしくも有る。
「それは・・・その・・・」答えなければ乳房を嬲る手がぴたりと止まる。
快楽欲しさに八尾狐は仕方なくぽつりぽつりと過去に付き合った漢との
情事の様を事細かく告白を強要される。
それでも乳房を嬲り処女を捧げた一人目の話は遠い時間の向こう彼方だ
いまさらそれを言葉にしても残る思いは初々し思い出だけだ。

問題は二人目で有る。
「それで・・・そいつは何処の奴だ?」
極限まで無理に縄重りから離され避けるほどに脚を開いた股ぐらに張り子が突き刺さる
「ぐ・・・軍の諜報課です・・・あん」女陰の襞壁をぐるりと張り子の頭がえぐる
「そいつ既婚者か?妻子持ち何だな・・・すると御前は妾となるか?何年だ?」
「はっはい。相手は既婚者です。奥様と娘さんがいらっしゃいます。・・・ああ・・・
わっ私はあの御方の愛人です。もう5年になります。駄目駄目。回しちゃ駄目」
「・・・今も続いているのか?会って最初に何をさせられる?」且来の声が次第に曇る。
「貴方と結婚する二週間前まで・・・はぁはぁ・・・そこは嫌・・・
今でこそ人妻ですから・・・差し控えて頂いており・・ああ・・・
あった時は最初に・・・私奴が・・あの御方の一物を頬張ります・・・あん・・
最初に漢丸を・・・ちゅるりと口に含んで・・・だめ・・・逝きそう・・・」
確かにそれは営みであり一夜の夜伽である。少々悪ふざけが過ぎたかもしれん。

喘ぎに交じる一連の話は夫に取ってもその妻に取っても後々まで残る溝と傷に成る告白である。
この任務とその第一の結婚に最初から確かに疑いを持っていた且来は確証を得る。
やはり最初から偽装結婚であり。与えられた任務と軍命の半分は嘘偽りの偽装だろう。
残りの半分は恐らく世間世情への適当憮然なアピール程度の物なのだろう。
なるほど一介の女装家・漫才タレント風情がこんな美しい女性を妻に娶れるはずもない。
最初から仕組まれた三文芝居に極近い。
妻且来八尾狐少佐を愛人とする軍将校は且来よりも八尾狐よりも軍位が高い。
かなり高い位の者であろう。少なくでも中佐か大佐となるはずだ。
八尾狐は5年も愛人関係を結んでいると言ったが、5年となれば長い。
妻子抱える身で有りながらも5年も愛人を囲い犯せばボロも出る。
妻自自身が愛人の気配を察っしたか?
一緒二人の所をあの女の人誰?と感の良い娘が指さしたか?
それそも八尾狐が自分を囲う漢の名前をうっかり同僚に漏らしたか?
何方にしてもどれにしても囲む漢は窮地に陥る。
それで考え思いつきやりくりしたのが今回の作戦軍命なのであろう。
暫くの間自分の女を誰かに預ける。出来るだけ醜く軍事情に疎い奴が良い。
そいつに適当に軍務を与え適当に飼い殺す。
自分の愛人は適齢であるから体裁を気にしてちゃんと結婚させる。
暫く幸せに暮らさせてやって情と愛が移り幸せに暮らす頃に呼び出して嬲る。
なにせ5年もの間に刻み続けた快楽だ。入れた墨の如く肌裏に染み込んでるに違いない。
自分への忠誠と軍上官への忠義。身体に刻まれた肉欲が疼けば
二つ返事で自分の為に脚を開いて股ぐらを濡らしもっと突いてと愛玩する
醜い漢の妻をたのいみながら寝取えば良い。
やっと掴んだ誰かの企みに万真と乗せられた馬鹿な自分を且来は恨む。

・・・全く予想せずにそれは始まり
若い身体で三ヶ月も嬲られず放置された恨みの身体は快楽を貪る。
乳房を絞りねじられて捧げた処女の情事を告白させられたかと思えば
重りに括られた縄がピンと張られ脚が裂けると思うほどに開いた脚の股ぐらに
木ぼりの張り子が充てがわれ次の漢は?と尋ねられる。
最初こそ拒む理由もあるからだんまりを決め込んで見せる八尾狐であっても
十分に濡れた女襞をめりめりと張り子が押し込まれ丸く膨らむ先端が
ぐるりぐるりと回りだすと腰が勝手に動いて奥へをくわえ込む。
「少々癖のある御方で・・・駄目。回しちゃ駄目。お願い。
私奴の急所を良くと知るので・・・そこ。・・そこ・・もっと。
直ぐに逝かされてしまいます。あん。逝く逝く。ああん」
有ろう事か隠して置くべきであり知られてはならない事を最初の夜伽で告白させられる。
「情は有るんだろう?今でも未練は有るのだろう?
それはどの程度なんだ?御前はそいつの事をどれくらいに想ってる?」
無理に顔を抑えられ弓に身体を反らされ太い指が口中に入ってくれば
強引に舌を抑えつけ喉の置くで息が詰まる。
「げふ・・ぐえ・・・未練はあります。すごく・・
私奴は・・・あの・・・御方を・・・今でも・・あ・い・して・・ます」
「聞こえんぞ?ちゃんと言え。雌豚」
「私奴は今でもあの方を愛しています・・・嗚呼っ」
言葉の後ろに喘いだ事は快楽からではなく。終わりを告げる嗚咽であった。

ごとりと畳の上に張り子が堕ちる。
後ろから半身を支えてくれていた夫の腕が解かれればいかしたなく
両手を畳の上につき頭の中でさとった終わりと火照る身体の残り火に困惑しつつも
涙と汗が邪魔になり頭を一振り振ると
「ひぃ~~~~。入ってくる。貴方の入ってくる」
これも又意外な事に自分の夫は大きくも白い尻の上に手を付き
八尾狐の女襞に一物を充てがうとじわりじわりと腰を前にだす。
「雌豚妻・・・。もっと鳴いて魅せろ。
御前の漢の想いの丈をもっと聞かせて鳴いて魅せろ」
終わってはいなかった。
それを情事の責め技と言うには余りに酷と言うものだろう。
「私奴はあの御方の・・・入る。入る・入るの太いの。
あの一物が好きで御座います。嗚呼駄目。奥まで入ってくるの。気持ちいい。
黒くって長くて亀頭が大きいあの御方の一物が好きで好きでたまりません。
・・・。
貴方?全部入ってます?貴方の一物根本まで私の中に入ってます?
・・・。
気持ちいいのです。あの御方の一物に犯されるのが幸せなのです。
ああ・・・駄目駄目。奥を突き上げないでください。貴方。」
「足りないな。全然。足りないぞ。雌豚妻」
余り馴染みもないそれでもそれと知る感覚が尻穴をなぞりヌプリと漢が摺る。
「そこは駄目。尻穴で御座います。貴方の指は太いのですよ?
嫌嫌。奥襞をかき回さないでくださいまし。痛い痛い痛い。
「知らぬ存ぜぬの演技をするな。5年も漢に犯されてるんだぞ?
本当の事をちゃんと言ってみろ。我が愛しの雌豚妻」
「わっ。解りました。旦那様。私奴は旦那様の雌豚妻で御座います。
あ・・あの御方に仕え犯され。私奴はあの御方に尻穴も広げられ感じる様に開発して頂きました。
旦那様。どうぞ私奴の尻穴をお使い下さい・・・嗚呼。」
よほどの事であり予想したとおりでもある。何処に境界線を引くにしろ
八尾狐はあの御方とやらの愛人であると同時に性奴隷にまで堕ちていた。
且来の怒りは爆発する。尻穴の前に入れた儘の女襞の奥に自分の白濁を注がずにはいられない。
一物を女襞に咥え喘ぐ妻の真の想い人は自分とは違う。
それなら想い人のは違う漢の白濁をたっぷりと注ぎ込まれて逝き果てるが良い。
縄で括られどうしても脚を広げるしかない妻の両手首を握り強く引く。
身体が反り返れば大きな乳房がブルリと揺れる。
「そんな無理です。こんなの無理で御座います。ああ・・感じちゃう。
愛してるの。私奴。あの御方を愛してる。愛してるのです。
すごくすごく愛してるのです。嗚呼・・・。
孕みたいのです。あの御方の御子を孕みたくて。嘘まで付いて出して貰って
孕みたくてしょうがなくて・・・。
私奴はあの御方の愛人です。私奴はあの御方の人形です
・・・私奴はあの御方の性奴隷で雌豚です。
嗚呼。旦那様。お許しを・・・御免なさい・・・
旦那様許してください。逝っちゃう逝っちゃう。逝く逝く逝く・・・」
後ろに手首を取られ激しくも腰を動かしパンパンと突き上げられ
想い人への想いを猛て吠え好きでもない夫の一物を女襞に突っ込まれ
自由に動けぬ儘に乳房が跳ね回る。
「逝く逝く逝く逝っちゃう逝っちゃう逝く逝く逝く。
旦那様。出して。恵んで。恵んで下さい。旦那さまの漢濁
逝っちゃう逝っちゃう。出してぇめぐんでぇ~~~イクゥ」
意識も飛びかけ支離滅裂に悲鳴を上げ絶頂に登り詰める八尾狐の女襞に
且来は苦悶の中で一物の先端から弾けて飛び散る漢濁を存分に注ぎ込む。

「お掃除させて頂きます。旦那様」
少し程括り重りに位置を変えてやれば八尾狐はよたよたと床に手を付き
仁王と立ち腹を前にだす且来の四肢に手をそえると少し尻を持ち上げ
慎ましくも当たり前のようにそして自分で告げた通りに
最初に左の漢睾をちゅるりと口中に呑み込み竿に手を添え滑る感覚を味わう。
きっとあの漢に飼われていた時に頭が戻っているのだろう。
夫と飼い主の漢を混同してるのも違いない。
それでも且来は黙って妻にされるがままに立ち尽くしていた。

「何あれ・・・?熊ってあんなに性欲強い動物なの?獅子なんて二十秒で済ますのよ?
何回?三・四?それとも五回?一晩で5回?おぼえてないわ。気がついたら朝方よ?
それから何?ちょっと寝せてもらえたけど。朝、勃っ立ててるのよ?あれは何?
思わず舐めちゃったわよ。咥えちゃったわよ。
扱いて・・・やっぱり飲んじゃったわよ。全部。ちょっと好きな味出し。
それから習慣で御掃除にもう一回咥えちゃったわよ。
毎朝咥えろとか命令されたらどうしよう。ちょっと嬉しいわ。
言われなくても咥えるけど。熊って性欲強すぎない?
それともうちの旦那だけかしら?
あのおでぶ・・・とんだ凶器隠してたわ・・・うふ♥」
すれ違う同僚に聞こえては困るのか小声ではあるが
それでも昨夜の夜伽の快楽と歓びを隠せずに八尾狐の顔は緩み放しである
もっともその日半日は腰をさすり廊下の壁に手をつきゆっくり歩くしかなかった。

且来の夜伽の技は冴えわたる。
後に本国倭之御國の極々少数の愛好家の間で一本縄の括技とも
真しとやかに囁かれる且来が拘る一本縄の使いは妻の身体に縄痕を刻む
それとは反対に且来の心は意気銷沈の極みに陥る。
「幾ら儂が腹の出た一介のでぶの女装家でも。
この仕打はひどいよな。いっそ夜伽なんでしないで手淫ですませばよかった。
大体。あの嫁の癖が悪すぎる。手淫の一つもさせてくれないんだぞ。
手淫と言えば漢の密かな楽しみであろうが。
それをあの嫁一部の隙きも無く堂々と咥えるんだぞ。堂々とだぞ。
夫婦寝室はまだしも風呂中でも咥える。
昨日何か居間でだぞ。居間。当然侍女に観られたし。
それでも構わずと最後まで呑むし。あの満足そう舌を舐め回す顔。
艶めかしくてたまらん。それ見たことかと尻を突き出させて最後まで犯してやったわ
わっはは・・・変態だ。侍女達に観られたまま最後までやってる変態夫婦だ」
こちらもまた頭のどこかが麻痺してるのだろか。にたにたと顔が緩むも
且来は太って腹がでても馬鹿でない。
嫁の身体を貪り愛欲に塗れるほどに妻八尾狐の想いは愛人の漢へと募る。
幸せで円満な夫婦生活と夜伽を重ねていく其の度に且来から八尾狐の心は離れていく。
なんとも皮肉な状況を打開し摺るべくもなく且来は下をむいて歩く日々を繰り返す。

その出会いは漢縁上州自治区に置いても随分と古風なものであった。
「おっす。連隊長殿。暇っすか?暇っすよね。絶対暇っすよね?」
「この書類の山を前に何処ぞの野郎が暇と言えるのだ?ボケ茄子。
前回の作戦の失態で始末書を出さねばならん。しかも締め切り迄、後二時間だぞ
なのに全然はかどらん。女装家と言うのは皆字が汚いのか?
読めんぞ。全然反省しておらんではないか?御前の相手等しておれん」
最近は良く顔を出す女装家連隊の詰め所に籠もり書類の山に且来は埋もれる。
「じゃ。耳だけ貸して下さいっすよ。連隊長殿」部隊でも指折りに煩い駒込上等兵が告げる
「ああ・・・余り煩くするなよ」埋もれる書類に右に左にと顔を動かす且来。
「恋を摺るなら年上?年下?
「嫁が二つ下だからな。逆で良い」
「付き合うなら漢縁の異性?御國倭之御國の異性?」
「漢縁の異性は経験がない。ましてや言葉に詰まる事も有る」
「御國倭之御國の異性ならこっちの矢印っと」
駒込は何やら分厚い書籍を膝に乗せ且来が答えた先の矢印と追っては頁を捲る。
「軍人と一般人なら一般人ですよね。云々」
自分の好みを織り交ぜて今度は勝手に頁を捲る。
「軍曹殿。これは大事ですよ。選び所ですよ?
しとやかでうら若くも前も後ろも開発済みの若い女か
嫉妬深く更に嫉妬深くてそれでも異性につくすちょっと奥手の軍人の妻で
少々訳癖の有る性癖を持っていても黙って受けれいてくれる軍人様の飼主様求む。
当然二番目ですね。云々。何せ軍曹殿も変態ですからね。大抵の事はおどろないっす」
「駒込上等兵。御前さっきから煩いぞ。邪魔ばかりしておるではないか?
それに一体なにを言ってるのだ?よくわからなかったぞ?」
「ちょっとお待ち下さい。えっと。145頁の兎の二十三番。
この人ですね。どれどれ・・・・わぉ~~~。これは軍曹にピッタリですね。
さすが軍曹お目が高い。少々訳ありの性癖を持つ人妻って唆るでしょ?
はい。この方が軍曹の見合い相手でっす。連絡いれときまっすから」
145頁の兎の二十三番の番号の頁を駒込はビリリと破り一応はちらりと且来に魅せる。
顔の前に突き出された雑誌の頁には四角の枠に囲まれた女性の顔写真となにやら
自己紹介らしきものと相手の条件が活字で打ってある
尤も顔の前に突きだれてるから全部が見えるわけではないし
顔写真も写りも良くもなくはっきりしない。
ただなんとなくこの地で倭和服を着込む女性が珍しいなと記憶に残る。
「あのおふざけの情熱を仕事に回してくれれば儂も少し楽に成ると言う物なのに」
あと30分となった締切にあわてて反省文を書くものの
且来自身も他の女装家将校と存分違わず字が汚い。

「火急の要件と煩いから風呂を切り上げてやってきたのだそ?駒込。
それが手紙一通届いただと?すでに封も切っておるではないか?
儂当ての手紙を部下が先に読むとは。秋月雪華って誰だ?」
雲行きがあやしい。どうもあやしい。封筒の裏を返して差し出し人の名を確かめても
思いあたる節はない。最近の知り合いは軍と漢縁の娼婦共だ。
秋月雪華と言う名前には人生の過去をほじくり返しても記憶にもない。
しかも自分宛てと言うのに部下の駒込がすでに封を切って目を通してるらしい。
軍務なら絶対にあり得ないし駒込も守る。
プレイベートであっても非常識であるしならば駒込の悪戯だろう。
そうとわかれば乗ってやるのが一興である。
ワクワクと卓の前で身体を揺らす駒込を睨むとうっすら桜の香り匂う便箋を開く。

拝啓。未だ見ぬ私奴の御主人様。
この度は沢山の応募者の中から藁に交じる一本の針と。
私奴を見つけて頂き歓喜の想いに身を震わせております。
少々癖のある性癖を持って折りますがご理解頂き
私奴を飼って頂ける事を嬉しく想います。
御主人様に会える其の日まで苦悶苦渋の身の上に耐え希望を見出し楽みしにしております。

かしこ

「何だ?この手紙は?儂は知らんぞ。一切知らんからな。
なんだ?この奥ゆかしくつつましいのに癖のある性癖って
御主人様って誰だ?儂か?なんで儂がこのような女性を飼わねばならぬ。
そもそも飼うってなんだ?人を飼うのか?女を飼うのか?
苦悶苦渋の身の上に耐え希望を見出し楽みしにってなんだ?
苦しんでるではないか?勝手に。耐えているではないか?
駒込。貴様何をしたと言うのだ?説明を求む。強く説明を求むぞっ」
顔もまっかに拳骨を振り回す且来に冗談ですからと駒込が逃げて回る。

瓢箪から駒。棚からぼた餅。嘘つきは泥棒の・・・
どれでも良いが女装家連隊将兵駒込駒込上等兵が企んだ悪戯は
確かに最初は暇つぶしの悪戯であった。
軽い気持ちで陸軍季刊誌の最後に少し乗る交際相手募集の頁を
膝に乗せ且来に問いかけ答えをなぞりあたった女性に短く手紙を送る。
この手の手紙やり取りは大抵からかいか冷やかしが多いから
先ずもって返事が来るとは思わなかったし届いた返事を読んだ且来が激怒する。
すぐに謝罪の返信を且来自身が筆で綴り送るも相手には思惑伝わらず
且来が困ったのは返信に綴られる耐えて忍んでおりますと言う文言である。
結果的に何度か手紙のやり取り成すことになるが其の度に悲壮さがましてくる。
ふざけてるのかからかっているのかと思案に明け暮れるが
何かの事件に巻き込まれているのなら早急な対処が求められる。
御前が行けばいいだろと怒鳴ってみても痩せて若い小童如きの駒込には無理であろう。

狭くもなくそれでもやはり狭いと感じるのは且来の巨躯のせいであろう。
畳敷きの茶屋の一室。漢縁の土地にもこのような連れ込み茶屋があるのは不思議である。
「御待ちしておりました。且来素子軍曹殿」
なるほどそれはたしかに手紙の主にふさわしく奥ゆかしくもうらやかな着物の姿の女性が
茶屋の一室に膝を折って正座する。
「初めましてで候。秋月雪華殿。
儂が女装家連隊を率いる。且来素子軍曹で有る。
縁会ってこうして互いに顔を合わせるに至るが儂は妻と家庭を持つ夫でも有る。
狭い世情世間のそれも有る。特別に事件等に巻き込まれておらぬなら手短に願いたい」
「相わかりました。且来様。
愛情を分かち育む相手がいるのは私奴も同じであります。
夫も居れば子供も居ます。ばれて困るのはお互い様で御座いましょう。
且来様が箱に入れと仰るなら私奴は喜んで入りましょう。ばれることもありません。
それから特に事件などには巻き込まれては折りません。
且来様にご心配をおかけしたご様子。この失態。舌を噛み切る代わりに御許しを」
秋月雪華と言う女性が吐き出す文言は可笑しい。異様でもある。
「心配したのはこちらの勝手事。余り気負い過ぎないでほしい。
箱に入る必要もないし舌を噛み切る事もせずと良い。
・・・・・・事件に巻き込まれてないなら結構。安心出来たのはよろこばしい・・・」

「それでは本日のお手合わせ宜しく御願いします。」
且来がその場を退席しようとした瞬間、秋月雪華は頭を垂れる。
ただ頭を下げたのではなく塩梅の良い所に腰を調整してから頭を垂れる。
ぬちゃりと脚の指に虫唾が奔る。ぬちゃりと二度目に其れが動くと人の舌であると知り
秋月雪華なる女性が畳の上に手を付いて且来の裸足脚に顔を寄せ紅い舌を出して舐め回す。
舌が脚の指を這いずりまわり鍔と唾液が脚肌に濡れ痕を残す。
「結構な御御足の味で御座いました。
・・・・お気に召しませんでしたか?私の舌奉仕。
困りましたわ。お気に召して頂かないと飼って頂けません。
もう少しだけお付き合いくださいな。且来様」
秋月雪華が奉仕と呼ぶものは人によっては悦に浸れるものであればそうでないものもいる
何方にしても誰かが自分の前に膝を折り脚指を舐められるのは慣れがいる。

後学に知る言葉一つ手合わせとは極々極小の趣味趣向を持つ者同士で行われる
初めて身体を合わせる時のその相性を確かめる作法の一つだ。
所謂互いの心と身体の相性の良し悪しを確かめあう儀式とも言える。
そこで相性が良ければ関係が続きわるければその場限りのものとなる。
つまりはここで且来と秋月雪華の相性が悪ければ直ぐに情事は終わるし
互いに相手を気に入らなかければその場限りと一度きりの関係で終わる。
たったそれだけの事ですむ。

余り明るくもない部屋と思い込みのせいで且来は気が付かなかっった。
はらりはらりと雪華は膝をついた儘倭和装の着物を脱ぎ堕とす。
手慣れた仕草で和装着物のを一枚脱ぐ度に褐色の肌があらわになる。
思わずにゴクリと鍔を呑み込むとよく知る女肌と色も質も滑りも違う。
ここで妻の事を思い出すのは罪悪感の現れであろうとも其の目は雪華の乳房に吸い付く。
確かに妻より大きくはないにしろ前に突き出す乳房とそれも又濃褐色の乳首がツンと立つ。
「御前は・・・?」
「はい。且来様・・・。
私奴は漢縁生まれの倭之御國育ち。
母は漢縁。父は倭之御國の出身。私奴は母の身体を色濃く受け継いだ様で御座います。
お気に召しませんか?」
なるほど合点は行くだろう。暗い部屋でも良くに目を凝らせばさ最初からそれと知れる。
気づかなかったのは誰に内緒で妻意外の女と一つの部屋にいると言う焦りだろう。
「いや。それはない。寧ろ唆る。肌の色艶のそれだけではなく。
儂は漢縁の女の味を良くと知らぬ故。尚更に目が剥がれぬで困る」
「嬉しいいで御座います。且来様。
漢縁の女の味を存分にご堪能下さいませ。それではご奉仕させて頂きます」
肌の色も輝きも違う漢縁生まれの雪華は膝を立て且来に歩よると
迷いも躊躇もなく且来の衣服を剥ぎ取りそのまま一物に乳房を押し付ける。
弾力が強くほんのりと汗に濡れる乳房が波ち気がつくと
且来の一物は雪華の乳房の間に挟まれ乳肉に揉まれ扱かれる。
雪華は蛇の如くの女である。まさに蛇と言うのがふさわしく。
且来の身体にまとわりつき絡みつきぬるりぬるりと締め付ける。
執拗に且来の一物を乳房がはさみみ扱き絞る。
且来にもこの性技を女に求めた事は有る乳房擦りと言う物であるが
昔に強請った女のそれはまるで別物であり且来の物は直ぐに屹立する。
「お気に召して頂きましか?且来様。
私奴の乳房擦り・・・。滅多に夫にもしてあげませんのよ。
あの人は自分だけが逝けば良いのです。尽くし甲斐のない漢で御座います。
それに比べて且来様は乳房の間でこんなにも熱く猛っていらっしゃるなんて
嗚呼・・素敵で御座います。もっと尽くしとう存じます」
雪華は乳房で一物を扱き挟んだままに顔を上げ微笑むみ
乳房の間からはみ出た且来の亀頭に口を付けて吸い上げる。
「うぅ・・・」思わずに声が漏れたのは失態である。
「此処ですか?此処が良いのですか?
こちらをこうしたらどうなるのでです。ほら。もっと声をお聞かせに成ってくださいまし」
「ああ・・・。良いぞ。良い。御前の口吸いはつまよえい旨い」
快楽に囚われ且来は雪華の頭を掴んで押しこむ。
熱く火照った乳房は離れるが変わりに雪華の口が一物を吸い込む。
雪華は遠慮しない。且来が頭を抑え込むのある。
身体をう前後に動かし頭を上下に揺らしじゅぼじゅぼと音を響かせ
且来の一物を吸い上げる。
頬の萎め綺麗な顔は歪みただただに一物を吸い上げる雌顔に成る。
根本まで一物を呑み込みごぼりと泡と鍔を垂らし
ずるりと先端まで吐き出しては上目つかいで且来に許しを願う。
且来が軽くうなずくと直ぐに根本までじゅるりと呑み込む。
じゅぼりじゅぼりと音がなり一物を含んだ唇からたらたらと涎が垂れる。
毎日と毎朝にと妻に一物を吸わせるが雪華のそれより単調である。
漢の肌と交わる経験の差かそれとも雪華を前に仕込んだ漢が玄人なのか。

「ぷはぁっ。こっ。こんなに反って返る一物は初めて御座います。
味も格別美味しゅう御座いますの。且来様。
もっと下さいませ。この味を忘れないように突っ込んで下さいませ」
雪華の頭を且来の両手が掴むと口中に一物を差し込む。
さっきよりも激しく疾くじゅぼりじゅびりと雪華は口中で一物を絞りしゃぶり尽くす。
既婚者であれば不貞を働くのには何かしらに罪悪感は抱くものだ。
雪華の口中に一物を突っ込み快楽に溺れても頭の何処かにそれはある。
不貞と言うそれの線引はどこからであるのか。何処まで許されるのか
口吸いはしてなくても人妻である雪華の口中に猛る一物を差し込んでいる。
ここでやめれば許されるのか。此処でとどまれば不貞とならずか。
否然し且来の妻との結婚は最初からも初めから仕組まれた物が当たり前であり
すでに他の漢が囲った愛人であり躾けされ性奴隷の女である。
今更それを自分の妻と思い込み人にもそれと教えて回る。
囲う漢と囲われる女からみればさぞ且来の姿は滑稽だろう。
それも又。今夜も又。あの女を抱けば囲む漢への愛を紡いで喘ぐのだ。
女の身体に欲情し猛る一物で突き上げても女にとっては所詮
想いの募らせる自分の漢の一物の代わりでしかなく。
あの女は頭の中で漢の名を叫び且来の一物で自慰してるのと変わりない。

「駄目。且来様。そこは違う場所で御座いますの。
はっ。初めてですのよ。初めてのお手合わせですのよ。
手加減なさってくださいませ。はっ。はっ。入って来ますの。
めりめりって・・・ああ・・そこは・・お尻の穴で御座いますの」
且来は雪華の尻肉を手で押し広げひくひくと痙攣する尻穴に一物を沈めていく。
「此処であるなら子も出来ぬ。夫意外の子を御前も孕みたくはないだろう」
ずぶりずぶりと痙攣し侵入を拒む尻穴に且来の一物が食い込む。
「孕めと仰って頂ければ孕みます。否に。孕ませて下さい。
二人目の子は且来様の子を孕みます。
且来の様の子を孕んで生みます。
だから責めて・・・ほぐしてから。尻穴に・・・ああっ・素敵」
且来は強引である。雪華の尻穴に半分迄入っていた一物を一気に突き上げる
「あああ・・・あああ・あああ・・・
且来様。手合わせの意味をご存じですの?嗚呼・・駄目・・・
少しは加減して下さい。初めての御方に尻穴犯されるなんて。
なんで強引で自分勝手な御人なんでしょう?素敵で御座います」
壁に手を付き乳房を潰し褐色肌の尻をつまかれ妊娠もしない穴に
ずぶりと一物を差し込まれる。
少しでも浅くと逃れようと背伸びをすれば更に奥まで突き上げられる。
何方が先に動いたというのならそれはたしかに雪華であろう。
「はっ。はっ。はっ。はっ。はっ・・・。
お好きなのですか?雌の尻穴。
雌の尻穴にぶち込んで尻を振らせるのが好きなのですか?
変態で御座います。変態です。且来様。はっ。はっ。はっ」
「少なくても余り妻には入れぬ。苦い思いも有るのでな。
否然し御前の尻穴は具合が良い。きつく締め付けるのが気持ち良い」
激しくも疾く尻を振ればぶるりぶるりと乳房が跳ねる。
「おっ。御出しに成って下さいませ。
もっと疾く尻振りますから・・・はっ。はっ。気持ちいい。
私奴の尻襞に且来さまの漢濁こすりつけてくださいな。はっ。はっ」
壁に手を付き且来の方に顔をひねって自分の顔をみせてつつ。
雪華は漢濁を強請って一物に尻をぶつける・・・。

何度も幾度もに尻穴に一物を打ち込まれ果てることも無く尻を触り
雪華が昇りつめたその後にやっと且来は吐き出した。
四肢に自由を許されるとガクガクと膝がくずれ畳の上にぺたんと尻が堕ちる。
褐色よりも少し黒いひくひくと痙攣する穴からたらりと且来の漢濁が漏れる。
「飼って頂きますからね。奥様がいようと妾がいようと
飼って頂きますからね。且来様。私奴を。逃しませんよ。絶対に。
孕んでやる。孕んで魅せますからね。且来様の御子。
個の恨み晴らさずおくべきか・・・寧ろ。惚れてしまいました」
ひくひくと尻穴から漢濁を垂らしながらも怨念込めて且来を雪華が睨む。

「今度こそ孕みますから。孕む場所に出して下さいませね。御主人様」
直ぐに済ますと決めていたから互いに取れる時間は多くもない。
それでも存分に雪華の身体を貪り漢濁を尻に吐き出す。
一人の女を征服した誇らしさと我に返れば妻のいる身と罪悪感が且来を襲う。

夫且来との夜伽は二人の欲望の儘に留まる事はない。
およそ月の数日の間それが落ち着く日もある。
その日に夫が八尾狐の孕奥に出してしまえば子が出来るかも知れぬからだ。
軍務もあれば八尾狐は未だ若い黙って家に収まる程の落ち着きはしない。
以前は且来は我慢出来ず八尾狐が口と手で宥めるのが何時もであった。
其の態度がなんとなく変わった気がする。
未だ子は欲しくないと首を振る八尾狐の気持ちを理解したのかもしれない。
その数日がすぎれば相変わらずに互いに身体をむさぼりあう。
否然し八尾狐は悩み心に蟠りが溜まりずっと留まる。
「どうしたらいいの。どうすればいいの。おでぶのでぶ」
毎夜とは言わずも二日三日と開けず夜伽の回数が増えていく度に
昔の漢とは言えずも別な漢の名を叫ぶ。あの人あの御方と呼び名を変えてはいても
夫が求めて言わされる時もあれば思わず自分が其の名をよんで喘ぐ事もある。
まるで夫の猛る一物を心のなかであの人の物を入れて貰うように思い変え
自分勝手に夫の一物で自慰してるようにも錯覚する。
其れが間違いであるのは確かであるしそれを不貞と呼ばずとも
夫の身体を心の中で弄ぶ裏切りには違いない。

そしてその日が訪れる。
「どうした・・・?やり方を忘れたか?」
北側の管轄詰め所にどうしても行かねばならぬ用事が八尾狐にはあった。
嫌な気配が身をつつも何故か朝から悪寒が消えない。
成るべく避けて居た該当詰め所に顔出せば良く顔を知る将兵が八尾狐を呼び止め耳打ちする。
当然そうなるとわかっていてもその将兵は自分とあの人を繋ぐ橋渡しでもある。
軽い用事をすましたなら直ぐに詰所を出ればよいのに
懐かしくも逆らえない糸に絡めとられあの人の個人事務所に脚が勝手に歩いてしまう。
「夫がおります。夫に尽くす嫁で御座います」
断る事も拒む事もで気ないと能く能くわかっているはずなのに
乳房の前で手を組み口を付いて出たのは言い訳だった。
「そんな事言ってどうなるんだ?
御前の身体は私の物だぞ?私が仕込んで私が犯し。御前を道具にしたのも私だ。
御前も初めから解り知り望んだことであろう?
何処ぞの醜漢を騙して夫婦円満に過ごし適当な頃合いで私が寝取る。
人妻の御前を私が寝取る。それと最初に頷いたではないか?
今更情でも移ったか?そんな物軍務の書類一枚より軽いぞ
さっさと口を開いて物を加えろ。この馬鹿女」
逆らえないあの人の言葉に夫を裏切る罪悪感が背に奔る。
いままでも何度も何度も夜伽の頭のなかで思い描がき咥えたあの人の物。
夫は自分を罵倒しても愚弄はしない。雌豚嫁と嬲っても馬鹿女とは侮辱しない。
それでもそろりと勝手に大佐の座る椅子に向かい。
脚の間にするりと身を沈めて大佐の股間に手を添える。
八尾狐があの人と呼ぶ大佐の顔がにやりにやりと下劣に歪む。

「首が・・・且来軍曹の首が・・・」
バタンとドアが蹴られ開け連絡将校が電報を握り部屋に飛び込む。
「貴様・・・ノック・・・」文句を言う前に八尾狐がすっと立ち上がる。
それでも何をしようとしていたかばれたろう。
先に反応したのは大佐である。
連絡将校の電報を奪い取ると目を通し八尾狐少佐に渡してくる。
信じらぬ事であるはずなのに電報の文字は非情に並ぶ。

【速報成り・本日ふたまるふたまるふたる時。
貧民街娼婦天幕地区刑察詰所に且来素子軍曹の首が届けられたし】

刻まれた文言をそのまま読めば死を示す。
「貴方・・・。」唇から一言もらして八尾狐は意識を飛ばして崩れて堕ちる。

「貴様ら。何をしてる?事実なのか?
且来軍曹の首?首とはどういう事だ?あの醜い豚が死んだのか?
豚の癖に死んだのか?詳細を報告しろ?この馬鹿者」
ついさっきまで女に股間を咥えさせようとしていた大佐が
顔面蒼白で鍔を飛ばして怒鳴り散らす。
刻が過ぎていくと状況が明白になっていく。
確かに交代時間に遅刻した刑察間が娼婦天幕地区刑察詰所に到着すると
入り口横の床に大きめの茶袋がおいて有り其の下の方が朱く黒く滲む。
恐る恐る指で摘んで口を広げると中にぎろりと白目を向いた儘の
漢の生首が中から睨み返す。
悲鳴をあげるも自分のするべき事を頭に止め無線機を掴んで大声で叫ぶ。
女装家連隊将兵が現場に到着する前に複数の娼婦が山の旦那の首だと確認する。
首の下を娼婦達が探索しやっと見つけて将兵を呼びつけ指させば。
海へと続く川べりの遥か向こうにでっぷりとした腹を海藻に土左衛門がぷかりと浮かぶ。
見つけた時にはすでに遠くまで流れていき船を出してもすでに遅く
首下の身体も確保には至らずと皆が唇を噛んで泣く。

漢縁の國は湿度が高い。
それに何故か遺骸には蛆が湧きやすく。昔から遺骸は出来るだけ疾く焼くと言う風習もある
それも又、人の心は肉に宿るとも根強く強い信仰も有るために且来の首は
現地の者達の手によって早速持って火葬に伏せられた。
意識を取り戻した且来の妻がその場に到着した時は燻る桶の中で肉は炎の中で溶けて消え
残る髑髏を且来の妻は胸に抱き只ひたすらに号泣せしと成る。

刻に漢縁歴山羊の年。猿と蛇の月牛山の日。
且来素子軍曹。享年33才。遠く離れた漢縁の國にて髑髏と成り妻の腕の中にて永眠す。
其の妻八尾狐が断固首を横に振り埋葬を拒んだ為に墓は作られず墓標には何も刻まれぬ儘である。

第一部・完

天鼠蛭姫

天鼠蛭姫

テキストのコピーはできません。