【稀なる恥辱求めて然りの従徒騎士団】離峰の騎士


屈辱こそ正義。恥辱こそ我等の誇り、陵辱こそ祝福で有る。
世間浮世の常識も寒風吹きすさぶ辺境の果の又に奥【稀なる恥辱求めて然りの騎士団】が収める土地では通じない。
其の峰の騎士団が御山から舌里に降りて来て数年。初めこそよく言えば初。そうでないなら常識知らずの騎士達も
今となればうれし恥ずかしでもあっても里人待ち人とも交流がなんとか形になって来た頃。
大きな峰々と幾つかの湖を歩き超えた其の先の峰にも従徒騎士達が護る御山が有る。
先を稀なる恥辱求めて然りの従徒騎士団と皆が知れば此の其れよりも此の御山の従徒騎士達は又に違う。
偽りなき屈辱を至極の然りの従徒騎士達の集う御山である。
二つの御山を護る騎士団は違いも多くあれどいわば連なり繋がる姉妹の如くである。
実際、稀なる恥辱求めて然りの従徒騎士に中心に佇む【大叔母様】と悉くの屈辱に堕ちて至極の然りの従徒騎士達を纏める
【小叔母様】とは規模は違っても構造的な作りは同じである。
規模的な物の違いはあったとしても護る御山を包む環境によって其の【小叔母様】と従徒騎士には違いも多い。
稀なる恥辱求めて然りの従徒騎士団の御山は高くも人種人類が峰を登ってたどり着くのは限りなく難しい。
対する偽りなき屈辱に堕ちて至極の然りの従徒騎士が集う御山は苦難はあっても脚を動かせばたどり着ける場所でもある。
其の御山には秘めて守られる至宝が有るべしと近隣の貴族國の輩に知りわたっても居る。
その至宝こそ数え切れぬほどの金で有るとも、定命の人種人類の病と災を払い長く命を延ばす命欠片石とも言われて久しい。
噂で有るし現実に観た者も手にした者もないはずなのに近隣諸国は観たこともない至宝を求めて貴族國の輩は
御山を目指して鎧を着込む兵士を駒と戦とするされて刻は久しい。
「たっくぅっ。
懲りずに地面穴から湧いてくる猿蟲の如くであるな。人種人類の塵共の輩は・・・妹騎士よ」
「本当にそうで御座いますね。幾度となく猿蟲の如く踏み潰しても湧いて来ますわね。姉騎士様」
人種人類人類が相塗れる従徒騎士にも雑兵共は群がる。
彼奴等から観れば怨敵であっても其の四肢を淫眼で見ずには居られないのもしょうがない。
観れば良く似てる顔立ちでもあれば其の従徒騎士達の四肢は雑兵漢共の色欲と淫眼を注がずには居られない。
人種人類の女性ともまた違う独特の印象の顔立ちと肌色。艶淫の匂いさえ漂う肌に靭やかな四肢
護る御山と比べるに勝るとも大きな二つの乳房と閉まる腰とぽってりと膨らむ尻肉。
其の力が天地変わって雑兵漢に力が有るとなれば彼女等を倒し伏せ犯し嬲るのを夢想するのが常でもあろう。
嬉々として其れを思ってもそうはならないのが現実でもある。
姉騎士・妹騎士と互いに呼ぶ合う二人の従徒騎士。その足元に雑兵共の軀がごろごろと転がっている。
遠離れの丘の上に陣取る貴族國雑兵斥候の其の目に映る光景を小そばにするならば
鐵槍と戦斧を携える二人の従徒姉妹が立っているその足元は同胞の死骸が山と成を作っている。
戦で有るから姉妹二人目当てに突入するのは当たり前だとしてもその日に投入された兵数は凡そ二百と数十。
その悉くを鐵槍と戦斧を振り回し屠り作り上げた山の上で乳を揺らしにこやかに談笑さえしているのだ。
「んっ、なんだこれ・・・此奴・・・」姉と呼ばれる従徒騎士の足元で何かが蠢く。
「死にかけの雑兵ですわね。御姉様・・・。踏み潰してしまえば宜しいのですわ。汚物の曲に」
自分が慕う姉騎士の足元で蠢く死にかけ貴族國兵のを穢わらしい汚物の如くを睨んでる。
姉騎士の足元で蠢く軀の状態は見た目通り酷い。戦兵で有るからきちんと鎧は着込んで居るにしても
当然の如く姉妹の騎士に惨殺の憂き目になって居る。
顔を覆う鐵兜の半分は剥がれ顔の半分は殴打され潰れてる。美男であるか醜男とかの判断が付く前に青く腫れ上がり
目玉もはみ出てる。鼻は完全に潰れ口歯は砕け舌がだらりとはみ出る。
片腕はまともにくっついているが反対は肩口は残っていてもその先は千切れ飛んでいる。
剥がれ散った鎧の下の四肢は傷がぱっくりと秋血の液が流れ出してもいる。
下腹はかろうじて残っていても腿からは欠損している。姉妹騎士の足元に転がる他の軀と変わりなもしない。
命のその最後の刻まで数分、数十秒というところだろう。頬って置けば勝手に死んでしまうのが落ちだろう。
消え行く命への足掻きとでも言うのだろうか。足元の軀兵の手がピクピクと痙攣しごそりと動くと姉騎士hの足首を掴む。
「汚なっ。此の汚物野郎がっ」背筋に虫唾が奔り掴まれた足首を払い屑兵の四肢を払いのける。
「えぐっ・・うげっ」衝撃で肺の中の空気が漏れるが口から出たのは血の泡だ。
「汚いですわ。そんな事御止め下さいな。御姉様」
嗚咽が漏れて他の雑兵の上に転がる兵の残った手首を掴み上げ姉騎士が釣り上げる。
汚物でも観るように侮蔑でもするように鼻で笑い数秒もすれば遺骸になる兵を持ち上げて覗き込む。
「汚物の曲に・・・・」
「汚物で御座いますの・・・・」
自分が刈った獲物の最後を勝利の勝利の美酒の味わいながら死に行く兵の顔を覗き込む。
千切れかけた手首を高く持ち上げされるがままの姿に消え行く命の残影を鑑賞するのは又に残酷でもあろう。
「人種人類人類等、我ら姉妹のまでは真に塵屑にしかならんなっ」
「さっさと死ねば良いのに。汚物の曲に・・・」互いの捨て台詞を履いて姉妹が嗤いあう。
げふりっと血を吐き雑兵が蠢く。まともに言葉になるはずもない。
「おっ・・・お前等・・・犯してやる・・・犯し尽くしてやる・・・・」
ほとんど聞こえもせず言葉にするのもやっとだ。
「なっ。なんですって塵屑の曲にぃ」程なくも死に至る雑兵が最後に足掻く。
此の後に及んで足掻くのは漢の意地と言うより軽口だろう。
わなわなと震え怒声を上げて姉騎士が吠えて四肢を震わせて怒る。
「御前等だって・・・犯されるのを待ってる曲に・・・犯されたくて身悶えしてるくせに・・・」
半分潰れた顔で醜くも姉妹を嘲る。
「犯されたいって・・・其れを待っているとか。あり得ないだろ!」
「死んでしまえ。一瞬でも早くっ。私達を犯すなんてありえないですの」
怒りに任せ振り上げた雑兵の四肢を振り上げ投げ捨てようともする。
べっ・・・。
悔し紛れに足掻いた拍子に姉妹の顔に向けて雑兵が血の混じった唾を吐き掛ける。
「なっ・・・!!汚物野郎がっ」
「美しい御姉様の顔に汚唾を履きつけるなど。此の糞野郎!」
唐突な出来事に気を浸かれ把持すべき事にたじろいたのは確かだろう。
わなわなと四肢を震わすが当時に姉騎士の四肢が固まる。
べっ。
二度目に履いた血唾の塊は最初のモノより大きくも妹騎士の顔に飛沫を飛ばす。
「嗚呼・・・・」
最初に血唾を被った姉騎士が嗚咽と喘ぎ震え四肢のちからが抜ける。
当然に高く支えた雑兵の体が宙に浮き地面へと堕ちていく。
肉塊になりゆく雑兵の四肢を俊足稲妻の如くと妹騎士の腕が絡みすがりつき既のところで抱きしめる。
決して意図した動作ではなくも自分の意思とは又に別のもので有り寧ろそれは後に使命となる由縁からの動作である。
「ぼっ・・・僕を・・・助けろ・・・」
消えゆく意識と抜けて行く四肢の力の最後に雑兵は誰に届かずとも声に小さく漏らす。
「仰せの儘に・・・・。必ずお助けします。主徒様・・・」
答えたのは姉が堕した雑兵の四肢を支え抱きしめる妹騎士である。


「御姉様っ!御姉様っ。早くっ」
大地にしゃがみ主徒と読んだ雑兵の漢の四肢を抱きしめる妹騎士が叫ぶ。
「すっ。済まない。あまりの快楽に・・・自分を・・・直ぐに・・・」
自分が吐き出した言葉を終える前に四肢が勝手に動く。
機敏と言うよりは靭やかに腰に手をやると天空に向けて信号筒を向けて引き金を引き絞る。
晴天の雲空を引き裂いて打ち上がる信号の色は赤と朱と黑の三つ。
【其れが意味するのは主徒足る主人が我等の前に姿を示す。されど瀕死の為、従徒騎士の救援を求む】
それが空に昇る信号の意味であった。
「初段は赤!次段も朱色!・・・・・最後が黑でありますっ」
悉くの屈辱に堕ちて至極の然りの従徒騎士が護る御山の峰で筒遠鏡を覗き込む斥候が唾を飛ばして叫ぶ。
「なっ!なっ!なっ!なっ!何だと!しゅっ!しゅっ!しゅっ!主徒様が降臨なされたとぉぉ?
しかも瀕死だとっ!すっ直ぐに【小叔母様】にお知らせしろ。
さっさっさっさっ竿は無事なのかっ!かっかっ確認しろ!早く信号を打ち返せ!もたつくな!」
妹騎士に抱かれる雑兵の状態が瀕死で有るとすでにわかっているとは言え詳細までは不明である。
確かに確認は必要であっても最初に声を上げたのが漢竿の無事で有るというのも趣であろう。






























