構想中!ʕ•̀ω•́ʔ


「不是那个!把右上角的牌拿出来!」
古く使い込まれた丸卓の反対側から面皰鼻の漢がぶっきらぼうに言い捨てる。
「こっ、これ・・・えっ。これじゃない・・・これでいいのかよ?」
背負い旅鞄と身ひとつで知らぬ御國に飛び込んだのは二日前だ。
母親の腹から這い出て長く営み暮らした御國にはもう戻れない。それだけの事をしてしまったと言うのは自分の恥だ。
運良くも幾つもの国境の谷と山と森をそれぞれの術で抜けられたのは何処かの神が慈悲を恵んでくれたのだろう。
それでもこの御國・中華朕帝共和国にたどり着いた時には運も金も殆ど尽きる。
たどり着いた結構立派な駅出口で途方にくれたのは当然然りだろう。
しかも中華朕帝共和国の隣の國とは公式な国交もないから弐國弐蝋が汗をにじませ握る財布の金は個の御國は使えない
眼の前の観光客が楽しげに観光用の三輪バイクに乗り込むのを傍目に弐蝋は羨ましそうに眺めるしかない。
故郷御國から逃げ出したとなれば情けなくもまともな金もないとなれば先ずは両替商を探す必要があっても
その術が限られる。正規の観光客ならば駅内にある國営両替局での交換も可能であろうが
何せ弐蝋は日陰者だ。故郷御國とのつながりはなくてもそもそも弐郎は渡航許可証を一冊も持ってない。
國役人に関わりその詰問を交わすほどの度胸も勇気もまったくない。
揉め事一度で逮捕と強制送還の後に禄な裁判も手続きも要らずとそのまま強制労働処送りか吊るし首だろう。
避けるべき事であれば当然に非正規の両替商を探すくらいしか思いつきもしない。
「只能这样了。不喜欢就滚开」
やたら傲慢な態度で面倒くさそうに堅牢な作りの店先の小窓から丸っこい手を突き出し國札を漢が投げてよこす
「これっ?偽札じゃないのか?隅っこの印ぼやけてるぞ?
こっちは線がかすれてるじゃないかっ。絶対偽物だよ。つかえるはず・・・・くそっ。なんて国だっ」
個の國の言葉を弐郎は理解できないが堅牢な作りの小窓をバタンとしめてガチャリと鍵を掛ける両替商は
弐蝋の言葉を理解してのことだろう。
「なんてこった・・・故郷國から逃げ出した挙げ句、金が付きた個の國で壱刻も立たずに
贋金掴まされるって・・・どんだけ油断してるだよ・・・僕っ。情けない・・・」
見ただけでも偽物とわかる使い古された札を不安げにジーンズのポケットに突っ込み小腹が空いた腹を
摩って弍蠟は裏路地を目指して脚を引きずり歩き出す。
「だから言葉とかわからないんだよ。なるべく安い部屋で三日位で…」
おそらくは宿屋であろう看板を見つけて中に入り、これもまた中年叔母さん達のʕ⁎̯͡⁎ʔ༄類に漏れずに
丸々と太く四肢を揺らしそれでもきちんと手入れされた指先でー部屋鍵を弍蝋の方に投げてくる。
確かに埃塗れの風体であっても異国人である。店主として自らが商売として営む娼婦屋にやってきて
聞きとり憎い発音で宿まりたいと言ってくるのは良いが、此処は宿じゃないと何度言っても伝わらない。
自分ではなんとか國言葉を話してる癖にこちら側の言葉は聞き取りが出来ないらしいか結局会話が成り立たない
娼婦館であるか抱える娼婦と客が真具合うだけの部屋しかないから満足な部屋などあるはずもない。
それでも引き下がらない若い漢は帰る素振りもないと観える。
仕方がないから客待ちに娼婦が骨休めと暇潰しに使う角部屋の鍵を放り投げてやる。
「悪くない。こういう感じでも悪くないじゃないか?」
思ったよりも確かに狭くはあっても脚を伸ばせる寝台と狭いトイレがあるのなら弍蝋としては満足でもある。






























