【女装男児】其の新兵喰らうに困って腹を叩けば依ってくるのは女難成り:弐
「お付き合いして頂きたいのです・・・」
「はっ・・・?」
「ですからお付きして頂きたいと申しております」
「はっ・・・?」
このやり取りが弐分ほど前から続いている。
倭之御國・帝国海軍所属戦艦天麩羅海老之頭に主砲撃ち見習いとして乗務する狸馬鹿氏櫓斌二等兵
先日偶発的に起こった敵巡視戦の砲撃を受け負傷し最近やっと現場へと復帰したばかりである。
「やったなっ。櫓斌子。
齢二十禄の出っ腹の癖に遂に我が身の春だな。
しかも年上この好みだったとは知らなかったぞ。この変態助平の出っ腹櫓斌子よ。
それで・・・どうなんだ?暗闇の倉庫でスカート捲って弄りまくってデートしてるんだな」
「縷々ヌ美琉香班長。それ以上言わなくて結構です。此方が恥ずかしくなりますので。
年上好みはともかくとして色々弄りまくって見たいものです。
あれがデートと言えるかどうかははなはなだ疑問であります」
「なんだ?貴様。気に食わないのか?銀縁眼鏡のお堅い副官を恋人にしてるのに不満なのか
大体にして私と言う立派な妻が折りながら浮気とは出世したものだな」
「誰が妻ですかっ?副官殿との関係はともかく・・・。
班長と自分は何の関係もないでしょう?」
「うぬ?そうか?ではこの状況をなんと説明するのだ?我が夫。櫓斌子よ」
軍務が終わればお決まりの携帯ゲームを握りしめる縷々ヌ美琉香では有るが
以前とは少し違う。尤も櫓斌に肩を揉ませているというだけであるのだが。
「うら若き乙女が漢の腹に身を任せてるとなれば立派な夫婦であろう」
「それは強く否定します。班長。
確かに自分の胡座膝の上に班長は大きなお尻を乗っけて居ますが
結局自分は命令に従って凝った肩をほぐしているだけです。
出来る事なら他のところも色々揉んでみたいです」
私室の部屋の床上に胡座を書き脚の隙間に尻をすっぽり埋め背を出っ張った腹に背を預けながら
携帯ゲームの画面を縷々ヌ美琉香は覗き込む。
「揉んで観るか?私の胸・・・」
「はっ?何を言ってるんですか?班長?」
「同室の仲であるからそれくらい許してやってもよいぞ?」
「えっ。本当ですか?本当に?」
「うむ。私の胸は大きくも形も良いからな。漢殿の視線がいつも突き刺さっているんだぞ。
その乳房を揉めるとなれば正に漢の誉であるな。少しくらいなら・・・」
「ぐぬぬ・・・本当に・・・本当にいいですか?」
縷々ヌ美琉香の当然の申し出に櫓斌は狼狽する。
良いと言われたのだがら素直に揉んで良いはずだ。
キャミソール一枚の上からも解る大きくも形の良い乳房。
その乳房を鷲掴みにし指を喰いこませ歪に形を歪ませてみたい。
其の先端を指で摘んで嬲り唇から漏れる喘ぎを聞いて更に責めて嬲ってみたい。
自分でも気が付かぬままにその手が乳房の上に重なろうと勝手に動く。
「このヘタレ櫓斌子は御名子の乳房ひとつも。否二つも満足に揉み嬲れないんだぞっ。
このへっぽこ櫓斌子め。せっかく許してやったのにそっぽ向いて念仏唱える始末なんだぞ
あっ・・・お塩取っておくれ。銀縁眼鏡の副官」
「南無阿弥陀仏・・・南無阿弥陀仏・・・。
否定はしません。僕はどうせヘタレのおでぶちゃんです。
でもあそこで揉んだら後が怖いのです。揉こうとしたら冗談だとかいって折檻されるのは僕です。
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・。あっ。お茶有難う御座います。副官殿」
昨夜の縷々ヌ美琉香の誘いを櫓斌は身を切る思い切実にと断った。
あとちょっとで形の良い乳房にその手が触れるというギリギリで櫓斌は耐えた。
幼い頃から多少なりとも癇癪持ちの自分の落ち着きを取り風すために何時しか癖になった
念仏をボゾボソと声にだし何度も唱え耐えきった。
大体にして縷々ヌ美琉香が自分をからかうのはいつものことで有る。
同室の仲宜しくと言っても所詮は軍の中で其の上下関係がはっきりとあるのだから
おいそれと欲情に任せて迂闊にも乳房など揉んだら後が怖い。
何処まで本気かわからない相手の誘いに乗るほど愚かではない。
もっともそれがわかっていても随分惜しいことをしたと悔いてしまうのも
又に漢の性でもあろう。
「櫓斌子のヘタレおでぶのちんちくりん・・・」
冷静に冷静にと目を合わせずに誤魔化す櫓斌を恨みがましく縷々ヌ美琉香の視線が鋭く刺さる。
置字
