【人妻陵辱】婿飼村.


目の前と其の右と左の壁は結構に狭い。其れは当然でも有る。
元々この屋敷は最低限の屋敷作りでもある。そもそも秘め事然りで作られた家屋敷であるからしょうが無い。
三方を聞いたに遮られた小さな部屋で由貴蘿は着物の下巻を両手で抱えめくり小さな木桶の前の上に屈み込む。
十分に気を晒し出し観られてる大きな尻を、それでも観られないようにと祈りながら桶の前に脚を蛙脚に
開いて屈み込む。目の前の三方の空間は狭いがその背面は十分にも広い。
桶の前に座る由貴蘿の後ろにもう一人立って、ずっと我慢してるから身震いする姿をじっと見つけてる。
「もう十分に頃合いじゃないのか?朝から水杯を呑んできたのだろ?許してやるぞっ」
「あ、有難う御座います。だ、旦那様・・・・失礼します・・・」
唇を開けて漏らした旦那様と言う言葉に由貴蘿は未だ慣れてもいない。
慣れていなくてもそう呼ばなければならないとも自覚もしてるし努力もしているつもりでも有る。
尤も正確に言葉を示せば由貴蘿は別の漢を縁を結び幸せな結婚生活をも営んでいる。
そうであっても自分が旦那様と呼んだ夫の口言葉には従わなければならない。
弐度、参度、細身の身体がぶるぶると震え蛙脚に開いた股ぐらから御恥水が真っ直ぐに飛び散る。
「ああ、恥ずかしい・・・・観ないで下さいまし。旦那様。ああ、恥ずかしい・・・」
由貴蘿は自分の新しい旦那様に言い付けられ自分一人で排尿擦る事は許されていない・
朝に働きに行く夫を笑顔で送り出す前から何気なくも普段よりも多く水を呑んでもきている。
つまりは旦那様の要望に応えられないとなれば当然に御仕置されてしまう。
由貴蘿の旦那様の御仕置はきつい物でもある。既に弐度と味わいたくはないとも由貴蘿は思ってる。
股ぐらの下に置かれた丸桶の中に夫ところか誰にもも観られたこともない排尿する姿を
旦那様の漢が微動だにせずにじっと観てる。人としても女性としても絶えきれぬほどに羞恥に塗れる由貴蘿。
「言わなくちゃいけない事を忘れてないか?どぶすの雌妻」
「えっ、はい。言います。言わせて頂きます。
私は夫に尽くし縁と四肢を捧げてる身出ありながらも、戀しい旦那様に言い付けられ
丸桶の前に脚を開いかがんでチョロチョロ音を立てながら・・・おしっこしております・・・恥ずかしい」
ちょろちょろと言うよりはしゃぁしゃあと激しい飛沫を揚げて桶の中に恥水を漏らしてる。
「ああ・・・夫にも観られた事ないのに・・・」漏らした言葉に偽りはなくでも羞恥心が由貴蘿の身を焦がす。
由貴蘿自身も結婚し夫につくし夜なに四肢を重ねているにも関わらずも別の漢のきつく言われ羞恥に
悶える姿を曝け出している。
しゃあしゃあと飛沫を揚げた音が一通り落ち着く、由貴蘿がもっとも嫌う刻が迫る。
幾らなんでもこれはやりすぎではないかと思っていても旦那様が言いつける躾けである。
断るのも嫌がる事も由貴蘿は許されていなかった。
「旦那様。し、絞って下さいませっ。未だ雌核に残ってるやもしれない恥水を絞ってくださいませ」
自分でも耳まで熱く真っ赤に成るのがわかる。由貴蘿は他人に観られながら桶に排尿しただけではなく。
自分の雌核を漢に絞ってくれと強請っているのだ。
旦那様の漢に言い付け極められたことであっても他人に自分の性器を弄ってくれと強請るのは未だ抵抗も強い。
それでも言わなばならず、言ってしまえば更に恥ずかしい。
「ああぁ・・・そこは・・・駄目で御座います・・・だ、旦那様っ」
寝屋敷と呼ばれる其の家の敷居を跨いたときから我慢してきた苦しさと衝動から開放され
未だ敏感な雌核を漢の指が摘む。大きく蛙脚にかがみ開いた脚と着物をめくり上げ突き出した尻の背後から
ぬぅっと漢の腕が伸び、その手が由貴蘿の雌核をこりこりと摘み押しつぶし絞る。
漢の指使いは強く容赦なくも雌核の根本から先端へと絞り潰す。
たらり、たらりと雌核の先端から水玉が漏れてくる。朝からたらふく呑んだ水である。
「あ、有難う御座います。だ、旦那様。
不埒な私奴の雌核を絞って頂き有難う御座います。あ、あんっ・・し、失礼します。戀しい旦那様」
雌核を絞り弄らると快楽も湧き上がる。そこを弄られれば漢の手が雌壺に振れるし意地悪な事に
当然にそこも刺激されてしまう。もとより敏感な由貴蘿であれば快楽にも弱い。
弄られ硬くもなる雌核と擦れる雌壺。理を入れるのは漢の腕に雌壺を擦り付ける。
と脚を踏ん張りグイグイと漢の手に雌壺を圧しつけて四肢をゆすり出す。
由貴蘿は尻の間から回される漢の腕に股ぐらを押し付け腰を降り出す。
恥ずかしくも敏感に反応してしまう四肢に絶えきれず声を上げ由貴蘿は声を上げてしまう。
「あっ、あっ、あっ、気持ち、良い、気持ちいいのです。旦那様」
歪に歪む情事であっても快楽を貪り漢の腕に雌壺を押し付け由貴蘿は自慰に溺れていく。


婿飼村・・・
漢言之御國。その北端に位置する寒村漁村の一つの村。
冬には大雪が積もり春には華が咲き乱れ夏と成れば皆が汗を描き働き秋に実りを得る小さな村。
ともすれば、何処にでもある寒村であっても当然にそこも又古くからの仕来りに縛られてもいる。
幼い頃から青年の年頃に差し掛かるまで其の村で生まれ育った漢が刻に久しく返ってくる。
名を聞けば御浮気猿ト。文字に起こせばおぶきようすけと成る。
聞き耳を立てれればそうでなくても紙に字で書けば妙な印象を受けるに違いない。
御浮気の御を取ってしまえば浮気と言う文字しか残らないし猿トをようすけと読むのも珍しい。
だからと言っても御浮気猿ト自身は気にしなくても他人からみれば、何やら違和感を覚えるに違いない。
特に夫と縁を結んだ人妻にとっても妻を囲う夫に取ってもあまり印象の良いものではあるまい。
「よっこらせ・・・。
ああ~~~嫌だ。嫌だっ。嫌だっ、嫌だっ。ものすごく嫌だ。
あっ、由貴蘿さん。態々出迎えてくれて有難う。薊さんも態々脚を運んでくれて・・
依沙凪さんまで本当に有難う。いやはや、美人に囲まれてボクっは幸せ者だな。あははっ」
村に一個しかないバス停にたった今降り立ったばかりの猿トを三人の村の女性が出迎える。
「お帰りなさいな。御浮気猿トさん。
久しぶりの村の空気はいかがですか?悪さなどしないように、さっさとお帰りになってくださいな」
村でも一番か弐番が当然で、絶対三番目とはならない人妻の由貴蘿が細い眉を顰めて嫌味を言ってくる。
「とっ、とっ、当然だよ。何しろボクっは断村者だからね。習わしと事が終わればすぐ出ていくよ。
大体にして大婆様が其れ以上の滞在なんか許さないし、ボクだってそもそも来たくもなかったんだ。
大婆様が睨むんだよ。弱い百を超える御老体のくせに、未だにいろいろと現役だなんて。
おっとと、これは由貴蘿さんに御土産です。薊さんと依沙凪にはこちら」
何しろ数年ぶりに村の外から帰ると成ると例え村の殆ど嫌われていようとも土産の一つも持ってこないなら
其れこそ非難轟々とばかりに責められ畑の肥料にされるのは間違いないだろう。冗談抜きに間違いなくである。
子供の頃から村ですごし出ていくまででもあってもそれなりに長い年月であるし村人は顔見知りだ。
好きも嫌いもあっても世話になった事の方が確かに多い。
大小に差はあってもあれこれと買い込んでしまい。自分の荷物鞄よりも荷包が多くなってしまってる。
恐らくは村を出てから四年位は立っている。人妻のムッとした色気とでも言うのだろうか。
件の事が起きた頃よりも数段に綺麗にもなり色気もました人妻由貴蘿の前に紙袋を突き出す。
由貴蘿は正直に驚く。嫌縁とも因縁とも言える間柄の有る猿トが気を使ってるという事に素直に驚く。
御浮気猿ト。
この村でも背が高い方であるから細身でもあれば村の外でもモテるかもしれない。
「あの痩漢は黙っていればそこそこ観れる。
だが、内の娘は嫁には出さん。理由などみんな知ってるだろ?件の件だ。
彼奴が御月を観れば姿を変える。普段こそおとなしい曲に迂闊に御月を観れば化け物だ。
獣の本能の如く女娘を襲うとおもえば、誰彼構わず犯し媾う。実際何人もの御名子が襲われているんだぞ。
あんな彼奴を村に置いて置く所など出来るはずもない。どうしてもそうしなかればならないなら
首に鉄首輪をくくり脚に鎖輪を繋いでばけつで餌でも食わせれば良いんだっ。彼奴は化け物だ」
結婚したばかりの我が新妻由貴蘿を襲い犯された弐造は胸前で両手を組み仁王立ちに言い放つ。
素っ裸で股ぐらを晒し田んぼの泥を頭から被りながら村の漢衆に長棒で小突き回され捕まった猿トは
必死に嘘だ。自分は悪くないと言い捨てる。其の度にぶんっと長棒が振り下ろされ泥中に身を沈める。
嘘である。嘘であって欲しいと願っても肝心の記憶がなかった。うっすらと覚えているのは
股ぐらでそそり立つ熱い衝動を鎮めようと腰を振った事だけだ。今となっては其れさえもおぼろげである。
もっとも強く印象に残ってるのは白い尻を突き出して会えず女性の姿である。
それが夫の胸に顔を埋め身を震わせて泣きむせぶ由貴蘿である事は疑いも無いのだろう。
「髭伸ばしたんですね。貫禄でてますね」
「ああ。特に理由はないんだけど、ちょっと仕事でいそがしかったから・・・」
村はずれのバス停まで出迎えてくれた三人の女性の中で一番童顔の幼妻依沙凪がからかいがてらに言ってくる。
村の外で過ごせば世情の波にも結構に揉まれ潰される。
結局に村の外でも苦労は絶えず厄払いとばかりに伸ばした鼻下と顎髭は結構に伸び放題にもなっている。
「どっこいしょっと・・・なんか思ったよりも狭い家だよね?
えっ、下郎で下衆は輩には台所が付いてるだけで十分だって?
いやいや、土間はあっても米炊き釜は無いよ?僕、ご飯何処で食べれば?」
村の人妻に案内された村家は其れまで猿トが育った場所ではなく村の隅っこの掘っ建小屋に
ちょっと家が生えたような簡素な作りであった。
(控家ですから荷物置き場と一緒です)と言う言葉を由貴蘿はぐいっと喉の置くに飲み込んでいる。
この村でも美麗美人で豊かな乳房と大きな尻を揺らし夫の為に洗濯物を干す姿もいじらしくも淫猥でもある。
勿論、由貴蘿が結婚を承諾した時には嫉妬のあまり若い漢が由貴蘿を娶る夫を出刃包丁で滅多刺しに
しようと襲いかかったものの逞しくも腕自慢の力に逆に返り討ちにしたのも記憶には遠くない。
美麗美女に豊満な四肢と皆が羨ましがる由貴蘿であるが、少々気が荒い。
村の慣習で近所の街くらいまで出かかるが居を構えるのは夫の元であり
当人はあまり気に入らないようであるがそれでも仕来りには従う様にと心がけてもいる。
それでも気が強く、剛腕強欲を振るう夫に楯突いて魅せる事もある。
細い片眉をくぃっと上げ控家の向こう居間に思い荷物をどっこらしょっと詰め込む猿トを睨む
由貴蘿の側に立ち同じように其の姿を見つめる薊。
一見すると黒く長い髪を正面はおかっぱに切って揃え背後ろまで伸ばして流す薊は肌も白い。
病弱ではないかと疑う事も有るが当人は元気でもあり特に病を患ってるわけでもない。
母親似の白肌と真っ直ぐと背筋を伸ばす立ち姿。
どちらかと言えば漢好きのする派手で妖艶な顔立ちの由貴蘿に比べれば地味で靜な印象を受けるが
確かに大人しい。大人しいを通りこして寡黙でもある。
縁談噺を持ちかけられた席に小一時間ほど必死に口説く夫になるやもの漢の口上に対する薊は
「はい・・・」と一言応えただけである。
段取り良くも不満もあらず、例えあったとしても心の中に呑み込むのだろうか。
あれかこれかとの夫の問にあっても「はい。」と「いいえ。」と応えてくる。其れだけだ。
「今夜の責めは縄か吊りか畳の上かのどれが良いのか?」とちょっときつめに問いてみれば
「吊りでお願いします」縄で釣られる自分の姿を妄想しほんのり頬を染めて頷くのはわかるが
艶光る唇が漏らす言葉は一文だけである。
「どんなに責めて頑張って虐めてやっても喘聞こえさえ
ああっ、の一言でしかないんだぞ?其れの何処が面白いと言うのだ?」
仕事帰りの寄り合い酒席で夫は酔った勢いで愚痴る夫であっても薊自身は快楽を貪ってる。
言葉足らずと自分自身でも解っていても言葉を綴るのはあ恥ずかしくも逃げてである。
従順であり何かと言われれば断ることもなく受け入れるがそれではつまらないと夫が愚痴る。
「お猿さんなのに熊みたいですよね?御尻が丸いのがちょっとそそりますね。ぷぷっ」
帝都伝来の菓子荷物を山にと積んで数を数える猿トの尻をほくそ笑んで視姦する人妻依沙凪。
夫と縁を結び結婚して半年足らず。十分に新婚と呼んでも良いはずだ。
成人の年齢が十と五であればそれから参年。幼妻となれば未だ幼さも残る。
噺好きでもあり結構大きな声を出して屈託も無くわらう。子供好きでもあれば人気も高い。
そうであれば此度の仕来り事に手を上げる事も無くて住むのだろうが
夫との関係に何かあるやのかも知れないと訝しんでもしょうが無いだろう。


「ひさしぶりだのぉ~。醜漢猿顔でっぷり腹の童貞猿ト。息災であったか?どうでも良いけど」
五畳向こうの上座で分厚い座布団を参枚重ねた上に薄着物一枚で胸の谷間を見せつけ言い放つ。
「大婆様も息災然り健在麗しく。其の肌で御年百と幾つを数えるは大変でしょうね!
名前に猿がくっついていても顔は猿には似てません。髭をのばしてるから寧ろ熊です。
それから腹は出てません。接待仕事で酒を煽ってもその分運動もちゃんとしてます。夜な夜なに。
僕が童貞かどうかは大婆様が一番知ってるでしょうにぃ。あんなに激しく・・・こほん。
それで、断村者の僕を態々、呼び戻したのは何の様ですか?戻りませんよ。
ここは息が詰まってしょうが無いです。帰っていいですか?」
畳五枚ほど向こうに鎮座する婿飼村の重鎮・大祖母様。
本名はともあれ本名などとっくに忘れたと嗤えば百と幾年の月日を活きてると言われても
信じるのは難しい。さっきあった人妻達よりも少々年上位かなと思える容姿は奇々怪々摩訶不思議であっても
もとより怪異も人も妖異も混ざるこの辺の土地柄であれば何かの縁で村の大婆様と呼ばれても納得がいくだろう。
尤も特に村人が妖異・怪異というわけでもなく。
長命然りの大婆様の秘訣は今でも若衆の精をすすってるからと皆がよくも知る。
かく言う、猿トも初めての女性は確かの彼女であったがあまりに激しくも精を吸い付くされたために
トラウマとなり数年は誰かと媾うのにも抵抗があったのは事実でる。
今となってはそれも随分昔の記憶でありうっすらとしたものである。
村でそだった幼き頃は楽しいおもいでも有るがあの刻から一変する。
村を出て帝都で身を粉として時と一緒に溶けたかと思えばこのざまである。
自宅の黒電話がリンリン唸ったと思えば聞き慣れたはずであるが冷酷極まりなくも
「大婆婆様がお呼びで御座います。至急村に戻ってきて下さい」と人妻由貴蘿の声が耳の残る。
件の事があってからやっと忘れかけていたはずの冷淡でしっとりとした声に楔を打たれたのは確かに辛い。
「童貞の御前を態々呼びつけたのは他でもないのだ。
今、我が婿飼村は絶村の危機に瀕しておるのじゃ。
御上の行政区画整理と言う奴じゃ。つまりは人口不足なのだ。
このままでは我が村は区画整理の餌食となってリゾートホテルの駐車場にされてしまう。
そこで御前の出番だ!我が愛しの童貞醜漢猿顔でっぷり腹の童貞猿ト。気張るのじゃ!頑張れ」
「嫌ですっ。気張れと言われても困ります。例え御上のリゾート事業であっても。
僕には全く持って関係無いじゃないですか?断村者の身の上ですよ。
村の人口が減って先を憂う気持ちはわかりますが・・・。
大体にして村の夫婦が頑張れば良いでしょ?僕が頑張ってどうなるわけでもないでしょ?
頑張れって言われても子を孕ませる相手もいないのにどうやって。
其れに相手がいてもこの村は早熟婚が習わしですよ?夫殿達が許すはずないでしょ。
そんな事したら鎌と桑握りしめて追いかけ回されますよ。二度と御免です。あんなの・・・
・・・・あっ・・・・そう言えば・・・・否、ありえないはずだ。そんなの」
ああ言えばこう言い返すとばかりに愚痴で返す猿ト。
相も変わらず情けない漢だと思い巡らせながらも大婆様と猿トのやり取りを脇で人妻達が見つめてる。
「御上の好き勝手な区画整理で村がリゾート地の駐車場になる・・・・。
僕には直接関係もないが、昔遊んだ家が真っ平らの土塊になるのは確かに辛い。
区画整理を避けるためには少なくても、村の人口が増える。もしくは其の兆しが見えれば良い。
かといっておいそれと夫婦の間に子が出来るとは限らずに天の恵みと運であればこそ。
まぁ、結果的には夫と妻の相性もあればこそ、後は数をこなして少しでも可能性を底上げするとか?
其の辺が妥当な対策で有るはずだけども?・・・何やら雲行きが怪しいぞっと・・・云々。
差し迫った状況で時間足らずとなれども、夫婦となれば絆も深い。確かに絆は深くても・・・
子が宿る宿らないには色々と事情もある。大体してこの村の女性は性欲が強いんだ。
対して漢の精は薄めだともいわれてるから子が実るのは時に稀なんだぞ?
云々、それでは困るからと一つ、仕来りがあったな・・・えっと・・・確か・・・」
「間夫で御座いますわね。間に夫と書いて間夫。間夫通いの儀ですわね」
「そっ。間夫。云々。間夫の儀だね。
縁をちぎった夫婦の隙間に入って腰を振るなんとも情けない漢の儀式だ。
云々。其れが僕と関係・・・あ・・・るの?・・・・あれ?僕、間夫?ぐはぅ」
「うぬ・・相変わらずぼんくらであるな。
間夫の通いの儀。それではとくと頼んだぞ。醜漢猿顔でっぷり腹の童貞猿トよ」
呆然と身を固める猿トをケラケラと面白そう長煙管と膝でぽんと叩いて大婆様が高らかに嗤う。
「間夫の通いの儀・・・間夫の通いの儀・・・間夫の通いの儀・・・・
地獄だっ。これば地獄だぞ。否、未だだ。チャンスは有る。うん大丈夫だ」
大婆様との目通りに死刑でも言いたされた罪人の如く項垂れて廊下を猿トは歩く。
儀式の案内と詳細を詰めるために大きな尻を揺らし由貴蘿が有るいけば
逃げ出さないようにと見張り役とでも背中に薊と依沙凪が付き従う。
「個々で夕方位まで時間を潰して下さい。
間夫ですからくれぐれも目立たないように気をつけて下さいな。
それから儀式の決まり事と詳細はこちらの教本に描いてあります。
昔から勉強は苦手でしょうが、きちんと暗記しておいてくださいな。御馬鹿な猿トさん」
ニヤリと口元を歪め由貴蘿がそれなりに分厚い仕来り教本とやらをそっと手渡してくる。
「御馬鹿とか言わなくてもいいじゃないですか?
薊さんも依沙凪もいるのに。暗記ですか?斜め読みじゃだめですか?
あっ、ごめんなさい。頑張って覚えます。虐めだ。人妻さんが虐める・・・」
時間を書けて分厚い教本を狭い家で覚えないとならないと決まりがっくりと形を落とす猿トを
三人の人妻がそれぞれの思いを胸に笑い合う。
寒村漁村・婿飼村に長く伝わる仕来りは意外にも多い。
早熟の結婚が喜ばれるのもその一つでもあるが、中々旨く行かないことも多々にある。
村の女性は元来、性に早熟であり強欲でもある。対する漢性は意外にも淡白だとも言われるが
それは世情に比べてもそれほどではない。其れ以上に女性達の方が強欲であると言うだけである。
色香に溺れ踊る女性達の多くが嗜みとして多様な性技を求めるのに対し、村の漢達は威厳だけを気にし
実際にまぐわうとなれば意外にも単調な責めになりがちであり、其の回数も求められるに達しない事も確かに多い。
村の外でも夫婦の絆と目合いにすれ違いがあれば魔が差し不倫もあればそこには大抵と間男が推参と成る。
外の世で間男と成れば婿飼村では間夫と呼ばれるが其れにはきちんと決まり事も多い。
婿飼村の間夫の儀と成れば村の女性の間では公然のことであっても反対に漢夫共のは噂噺の種でしかない。
何処の世界に得たいの知れない間夫と言う奴に自分の妻が四肢を差し出し尻を降り漢精を注がれるのを
黙って観てるのを良しとする馬鹿もいないだろう。其れがいるなら寝取られ趣味の変態に違いない。
尤もこの儀式は随分と行われても折らず、寧ろこの後に及んでと言う気配すらもする。
幾ら御上の気まぐれ忠実な役所仕事の公僕の嫌がらせと言ってもやはり他人に肌を晒すのは
妻達にも気が重やもしれない。嫌よ嫌よも大好きの内と肌を合わせてとも過ごせば絆も深まる。
それぞれに事情があっても昔々の仕来り噺である故に今の世情には合わないこともあるだろう。
「間夫屋敷には妻と手伝い丁稚意外に入るべからず許されず、漢は一人に間夫のみ成りて
屋敷敷居を跨ぐ一妻を昼夜を問わず七日の間に種付けすべし、
もしもに其れ不成なら、褌一丁で村中街道引き回し獄門打首申し付ける
・・・おいおい?其れは無理だろ?やりまくって七日で種付け出来なければ村民の前で打首ってどうしろと?
妻選ばす事も許すも許すなら、屋敷敷居を跨ぐまで間夫と有りても夫と心得え四肢と心を捧げて股を開き
子種頂くまで強請り腰を振るべし、諦めるずに尻を突き出すべし、ありとあらゆるに耐え受け入れて貪るべし
・・・なんか随分、力入ってるなぁ~。応援したく成るぞ。嫌だけど。
されど七日の間に子宝恵まれずとも、孕み子宝恵まれるまで縁を結ぶのも、これ又良しとする事なり。
・・・これはおかしいぞ?七日の間に孕ませなられなかったら獄門さらし首とか言ってるくせに
縁を刻むとか許してるし。其れって浮気を奨励してないか?
どのみちこんな事速く済ませて村を出る限るな。逃げよう。云々逃げよう」
誰かが迎えに来るであろう夕飯までの間、間夫仕来り教本をざっと読み込み頭に詰め込む。
確かに無理難題ばかりと好きに勝手に描いてあるが所詮は形式ばかりの仕来りだ。
現実的ではないし抜け穴も幾つか見つかる。まぁなんとか成るだろうと言うのが猿トの思惑である。


まぁなんとか成るだろうと言うのは猿トを好きとは言わない由貴蘿も同じだった。
村が置かれる状況がよくなのも前から知っている。
夫との関係にも満足もしてる。世間知らずの一辺倒のありきたりの夜の営みも悪くはないと感じてる。
村で弐番目に大きな屋敷を居を構え大婆様の庇護もあれば立場も地位もばんじゃくでも有る。
確かに縁を結び夫の家に嫁いで五年。子宝に恵まれないのは残念であるが申込し楽しみたいとも思っていた。
ただし其れも二月前まで有る。
子宝に恵まれぬのは自分のせいかもしれないと自分に言い聞かせてもいたから納得もしていたのだがある日
市営病院から通知が届く。
良くない事と知りつつも出来心で封をきってしまったのも運の巡りだろう。
夫自身も悩んでいたのだろう。美人美麗な由貴蘿を妻と娶り、毎夜の度に腰を振っても子宝にも恵まれぬ。
威厳剛腕を掲げていても、もしやと思えば不安も募るのだろう。
封を切った知らせは漢の精の数と質を視る検査結果であり、あまり芳しくもないものであった。
子宝に恵まれない原因が夫にあるかもしれないと知っても通知の封を勝手に切った罪悪感もあったが
其れも些細なことであり表立っての喧嘩にはならなかった。
其れよりも大婆様の用事で街に出かけた際に偶然に良く知る背格好の漢が見知らぬ
女性の手を引いているのを見かけてしまう
俗に言う恋人手つなぎと絡ませ楽しそうに夫が女性が暖簾を潜れば古く呼べば逢引茶屋であった。
しかも嫁入り前の交際時期に連れ立って使っていた馴染の店でもある。
自分と言う正妻が居ながら女性と逢引となれば不倫である。
勿論悔しさと怒りが込み上げ嘆くも何処かで諦めもついてもいたのかもしれない。
どことなくも何となくもお座なりの夜伽にも理由も有るやと半ば諦め落ち込めば大婆様から声が掛かる。
数日の後に件の時とは髭を蓄え漢らしくもなった顔つきの御浮気猿トが帰村してくる。
当然に大婆様の呼び出しで逆らえずも間もなくに間夫の儀へと籠もる事になるだろう。
時代にそぐわないやもしれぬ間夫の儀であるが猿トが考える様に穴もあった。
予め拵えられ支度された屋敷に夫を持つ人妻と間夫が七日間籠もり目合わる。
屋敷にこもれば間夫の事を夫と信じて四肢と心を捧げて全てを受け入れ無ければならないが
其の気になれば逃げ口上を上げて拒む事も出来る。少々長い言葉面であるが由貴蘿は覚えも速い。
屋敷に籠もる人妻が三人であれば、対となる間夫も三人である。
予め誰が間夫であるか知らされてもいるし、籤引きではるが相手を選ぶことも出来る。
竹筒に詰められた白紙こよりの籤は四本。三本は間夫の名が角で書いてあり残りの一本は白紙だ。
由貴蘿が間夫と七日の間過ごす確率は四分の壱、
若しも白紙籤を引かずに間夫に身を捧げるとなってもあの猿トが由貴蘿の四肢を貪れるとしても四分の壱である。
不安はあっても其れ意外の漢と成る確率も悪くはないはずだ。そして確かに感も籤員も良いのが由貴蘿である。
コクンと口の中で唾を呑みこんでも由貴蘿はあまり悩まずに
細竹筒に入ってる白こよりを指で摘んで引き抜く。
こよりを広げ中の名前を覗き視るまでは、他のこよりに取り替えても構わない。
それでも構わないばかりにこよりを開いて書かれた名前を覗き見る。
「あらまぁ~。こんな事って・・・」
運の巡りの良くも悪くもやっぱり運とばかりに瞳を丸くし由貴蘿は一言、唇を舐めて漏らす。
弐番目に籤を引く薊は少々と言うよりしばらく竹筒を睨んでからそっとこよりを引き抜いた。
一度、願が叶うようにと天井を見つめてから暦をゆっくりと丁寧に開き
中を覗き込んでから感謝の言葉を心の中でつぶやき天井を弐度に見上げる。
三番目の依沙凪は若さ故に臆せず籤を引き中身を観いっててから
「あちゃ~~~。やっぱり籤運悪いんだ。私って。どうしよう?」
っと眉を潜めて一人で騒ぐ。


「こ、これは想定だぞっ。大体、間夫のなんとかとかそっちのつごうじゃないかっ。
漢女の目合いで大事なのは互いの気持ちが大事だろ?腰を振れば良いとかじゃないんだよ
互いに思い合う気持ちがあってこそなんだ。・・・おっと・・とっ」
間夫通いの儀とか言うのは面倒くさい。色々と決め事もあるらしい。
夫と絆を結ぶ人妻が一つ屋敷の屋根下で七日のあいだも肌を合わせるともなれば当然然り面倒事にもなる。
村に降りかかる厄災もあれば大婆様の言い付けも有る。
それでも自分の可愛い妻がどこぞの馬の骨とも分からずも
否に数年前騒ぎを起こした彼奴に寝取られるやも知れんとなば鎌かすりこ木棒を握りしめ
情事営む間男屋敷家に突撃してくも成るだろう。
其の辺の危惧も当然の如くも仕来り儀式の邪魔にも成るだろうから其の辺も考えられて入る。
幾ら夫婦が円満であっても子宝に恵まれずは村にとっては芳しくないのだ。
文句があるなら新婚は睦まじくもさっさと妻を孕ませろと言うのが大婆様の下知である。
村裏の竹林の脇に割と大きく構えられる間夫の儀式家。
「だから・・・なんでこんな荒れ果てた道をたんっとかき分けて屋敷に入らないといけないんだっ」
竹林の根っこに何度も脚を引っ掛けながらもやっと屋敷の高堀の裏口にやっと辿り着く。
村の中でも屋敷を囲う堀も高いから外からは余計に見えづらい。
三人の人妻は表側からそれぞれに屋敷の敷居を跨ぐが断固許さずと気になる漢夫は相手の漢を
襲ってやろうと身構えてもままならないわけも有る。
今回の儀式で屋敷に入る人妻は三人となれば其れを相手する間夫も三人。
頃合いを合わせある日に帰村した猿顔の猿トは多分にそうであっても他に村仲間の漢も二人いる。
妻を差し出す漢夫にしてみれば、確かに猿トに妻が四肢を預けるのも憤慨で有るが村に住む漢かも知れない。
当然に村仲間の漢が自分の妻を抱く事もあり得る。もっとも其れは儀式が始まる前にしか当人にも知らされない。
其の漢達も大手を振って正門から入ってくるはずもない。
最初から儀式屋敷に近づくなんて事は出来ないし。事が終わった後に妻を問い詰めても間夫の名を語ることも
やっぱり大祖母様にきつく禁じられてもいる。つまりは儀式が始まれば確実に自分の妻が寝取られる事になる。
つまりは自分の妻が他の漢に寝取られると知ってはいても其の漢が誰なのかを知る事は出来やしない。
「や、やっと抜けたぁぞっ。竹林の癖にぃ、人様の行く手をじゃまするとはなにごとぞ!
もうこれだけで嫌になるぞっ。帰りたい。お家帰りたい・・・・」
帝都で着込む洋服とはまた着ごごちの和服は意外に着慣れない。












「止めてっ!何擦るのよ。先公!」
