淫都・街一番淫猥な錬金術師と甥っ子


ラヒベ・オグ・ベンゼルグ。
淫都・Umoralskの中央通りを背負子鞄を背中にのってけてひょこひょこと歩く淫匂族の幼い雄。
自分で淫匂族よ断言するように確かにその種族なのであろう。
しかも筋肉逞しい女性門番が指摘するように種族としても幼いのだろう。
淫匂族。
非常に稀有な種族ではあるが、特に彼の少年・ラヒベ・オグ・ベンゼルグの容姿であれば
確かに幼すぎる。淫匂族共は漢性と雄の天敵でもあるが子煩悩でもある。
非常に特殊な生活習慣を持つ彼等の種族で有るが雄は他の女と雌を孕ませるに忙しくても
産み落とした母親は当然に子の面倒を良くも看る。
様々な事情があったとしてもラヒベ・オグ・ベンゼルグの年頃であればまだまだ母肌が恋しい年頃である。
「坊や?一人で大丈夫?何処行くの?御姉さんが手に握って上げようか?」
「可愛いぼっちゃん?。宿は何処なの?御姉様が案内してあげるわっ」
「お坊ちゃま?お食事は食べましたか?私奴が食べさせて上げましょうか?」
人種人類の子供に照らしてみれば恐らくは九かそれとも十くらいか?十と弐には満たないだろう。
欲と性欲に塗れ堕ちて淫都を訪れず漢と雄にしてもあまりに若すぎる。
生きていくためにも腹を満たすために四肢を雄に預ける女と雌であっても
中央通りをてくてく歩く淫匂族の少年を見つけ声を掛けざるおえなくても流石に口説くの憚れるのだろう。
いつもは色香匂いを漂わせ四肢をくねらせ漢に言い寄る女と雌達も性欲と言うよりは
母性を爆発させて世話を焼こうと言い寄ってくる。
「どうも。御姉様。大丈夫です。有る人にボクっ!童貞を奪って貰おうと思って
この街に来たんですけど。それが済んだら是非にお相手を!はいっ。これどうぞ」
一々に声を掛けてくる大人の女性に小さくてぷにぷにの指でつまんだ予約券をラヒベは突き出して歩く。
確かに声を掛けて来る女性も多いのではあるが、それに負けてられるかと己自分から好みの女性と雌に
声を掛け軟派もどきにお手製の予約権とやらを無理に押し付けているのは種族の本能なのだろう。
其の雄は確かに世情の漢と雄にとっては面倒な輩である。天敵と言ってもいいだろう。
非常に稀有な種族であれば数も少ない。数は少ないが雄共に取っては頭痛の種でもある。
それらは生態もかの小餓鬼族とも欲似てる。精霊生物学的にも親類に類してる。
自身達は雄しか存在せずに種の保存のために他種族の雌を拐かし無理に犯して子を孕ませる。
其の辺は小餓鬼族も淫匂族も気品的には同じである。
手が付けられないのはある程度の群れで集い巣を作る小餓鬼族に対して淫匂族一匹の雄が巣を作る。
森奥に作られるその巣は城の如くも大きく。其処の囲われる女と雌の数は小餓鬼族のそれより遥かに大きい。
又の違いとしては魔物畜生の小餓鬼族は女を無理やりに拐かし犯すが淫匂族は違う。
四肢に特徴が有る。成長しても人種人類の漢と雄と姿形が同じであるが違う所は首筋の鰓である。
一見すると首の脇に筋傷が有るように観えるが実は鰓である。
鼻と口、そして皮膚から取り込んだ空気は人種と同じように肺に送られるが、吐き出す息には
種族特有の匂いか混ざる。学術的に言えばフェロモンが近いだろう。
視覚や聴覚も弱く地面を彷徨く昆虫が異性を引き付けるための一種の生殖の為の匂液だ。
淫匂族は体内に独特の匂袋を持ち、そこで作った匂粒を鰓から息としても吐き出す。
肺に取り込んだ空気にその匂粒が混じった空気を首筋の鰓から吐き出す。
これは非常に強力であり、特に異性には強力な催淫効果を与えてしまう。
個人々によっても違いが有るようでも手をつけた雌は他の淫匂族の匂香には免疫も生まれる。
尤一度、淫香を嗅いだ女と雌は当然の如く淫匂族の虜となる。
一時的でも淫香を嗅いだならそれこそ強烈な淫欲に駆られ四肢を差し出し快楽求めて溺れる。
最初こそ淫香に溺れ淫匂族に四肢を預ければ後の祭りだ。
最初こそ淫香に誘われ溺れても淫匂族はそれだけではなく性の技も本質的に極めていればこそ
四肢を絡目てしまえば引き返せなくなるのは当たり前となる。
淫匂族の淫香を嗅ぎ一度でも営みまぐわいでもすれば、自分の雄と男との性交など稚技にしか思えない。
与えられ刻まれる快楽に溺れ弐度も三度もそれが続けば元の世界には戻れずに夫と主と
認めた淫匂族の子を孕んで育て又、快楽を貪る日々に堕ちて行く。

一度でも淫匂族の虜になれば元の生活に戻るのは至難の技であり
大抵は雄が作る巣城で残りの日々をつごす女と雌も遥かに多い。
自分達の女房や娘が家に戻らず巣城に籠もると成れば大きな問題でとなり
当然に日々の快楽を貪れないではすまず。やがては種の継続にも影響も出る。
したがって世の漢と雄に取って淫匂族は天敵でもあり。時には戦紛いの狩りも行われる。
それも非常に不利な戦いであるのは間違いもない。
何しろ自分の女房と娘。愛人と不倫相手が巣城にこもっていれば人質であるのは必然であるし
頭一匹の頭を狩ればそれで良しといっても。自分の妻を取り返すとばかりに槍を掲げる人種等
己の巣城に土足で踏み込む泥棒野郎である。
普段は雌の相手に忙しい淫匂族の雄であっても、個々ぞとばかりに雄叫びを上げて吠える。
結果的には五分と五分。
戦の如くと頭一つ。取れる事もあれば無理な時もある。
それほどまでに淫匂族の雄一匹は手強くも兵である。本当に運良く頭を取れても犠牲は出るし
対価を注ぎ込んでも一度、淫香を吸い込んだ女と雌に理性を取り戻させるのは難しい。
当然に淫香の影響など無くてもそれまでに淫匂族が刻む快楽に覚えているのだから
今更に普通の性技を尽くし愛情を注がれても所詮は稚技とままごとである。

「はふっ・・・前回の実験結果としては悪くない。失敗したとは言えない。認めんぞ・・・絶対に。
あふっ・・・其処を突くなっ。この醜男奴。材料の分量が間違っていたのか?・・・それとも・・・
ぬふっ・・・爪を立てるな。私の美麗な肌に痕が残るだろ。んんっ・・・
材料と言うより試験者の性癖・・・否、体質に問題があったやも?・・・あぁ・・其処素敵っ」
意外にも狭い工房の椅子の背もたれに片手を踏ん張り四肢を支え反対側の細い指の先にペラペラに
薄い先の実験結果を記し並べた容姿を挟んでる。俗に言われる妖精耳長族特有である美麗で有るも
細く靭やかな四肢を持つが個性とも言える特徴はやはり爆が付くほどに大きな乳房と細い腰。
それからひときわ大きな尻を持つ。
使い慣れた樫木の椅子の背もたれに腕を添え四肢のバランスを保っているが体勢が不安定なのは
大きくも張りのある尻を漢の股間に突き出しているからだ。
突き出した下腹部の雌壺には漢の竿が突き刺さってる。
小さくも雌らしく恥じらうも同時に無いやら怪しげな実験の結果の羊皮紙を睨んでる女性に対し
其の大きな尻肉をがっちりと掴んで雌壺に竿をぶち込む漢は顔を歪めている。
念願ではあった。
この街、淫都において一番か弐番。若しくは少なくとも参本の指に入るほどに美人であり
尤も淫猥な妖精耳長族の人造精霊錬金術師・オブゾンネフィーン・アネモア・シシヌルミルカ。
其の名は街の外までも名を覇しているもの、其の姿を視る事は毎朝に決まって紅茶を楽しむカフェ意外に
見かける事は出来ない。尤もその時でさ専属の護衛雌闘士が回りをガッチリ固めているから
下手に声を掛ける前に蛸殴りにされて街の中を奔る塩河に捨てられるのは確実となってる。
だからこそ、いざに人造精霊錬金術師・オブゾンネフィーンの御眼鏡にかかり
其の股ぐらに竿をぶち込むとなると必死にならざる終えない。
妖精耳長族は元々、長命で有ると同時に繁殖能力は低くても性欲は強い。
結構に歪みややこしい性格のオブゾンネフィーンであっても己の性欲には叶わないらしい。
己の研究の為に知識の探求を全ての才を尽くすが同時に性欲も押さえられず。
複数の愛人と間男と一夜限りの相手を抱えてもいる。
「一日の時間が弐十と七時間参十四分と五十弐秒と言うのは短じか過ぎるのだっ。
研究に費やすのは当たり前、ご飯とおやつは最優先、お風呂と髪のていれば必須だし
お股に竿を咥えなければならないし。ああ、忙しい。忙しい」
研究と食事とお風呂は基本とすればそれ意外と言えば竿を咥える事であっても
大抵は何かのと合間に併用して性交も行われる。
今のそれも三日前の錬金術実験の結果が思った通りに行かなかったのだろう。
自分の尻に咥える漢竿が突き上げられる度に小さくは喘ぐが指先につまみ揺れる羊皮紙を
じっと見つめて眉に皺を寄せている。

「も、もう駄目。もう無理、勘弁して・・・死ぬ・・・・」
「何だと、未だほんの四時間ではないか?前戯に等しいぞ。
あっ、コラ。踏ん張れ。我慢しろ。ちょっと位締めてやるから。
漢だろ?雄だろ?気張れ。この醜男!。あっ、あっ、あぁぁん。気持ちいい」
白く汗も滴るオブゾンネフィーンの尻肉をぐいっと無理に掴んで喰い込ませ
閉まる雌壺に漢竿を差し込み腰を振る。
じゅっぽん、じゅっぽんと尻と下腹がぶつかる漢が激しくぶつかり汗と愛液が飛び散る。
快楽を貪る四肢と裏腹に漢の形相は必死である。
追々に研究に没頭するオブゾンネフィーンは時間の感覚が薄い。
本の四時間と当人は言うが既にその時に六時間を越えている。
体力自慢の漢であっても休みなくも六時間も精を貪られるなら堪らない。
四肢が勝手に動いて悦を貪ってはいたが、同時に数秒、若しくは数分それ以上に意識が
飛んでいたとは認めなくないだろう。要するに体力の限界はとっくに超えているのだ。
「あああああぁぁぁ~~、逝くっ!逝くっ!逝くぅぅぅ。逝くっ、逝くっ逝くっ」
言葉面で言えば女言葉にも聞こえるが、実際には野太い越えで漢が吠える。
「未だ、未だだっ。耐えろ、根性見せろ!この醜男奴っ」
自分も確かに悦を貪るが絶頂には至らず切なさに思わず身を捩る。
同時に追々襞を締めてしまえば漢が喘ぐ。
「あああああああああああああああああ~~ん」野太い声が狭い工房に響くと
オブゾンネフィーンの尻肉をガッチリと掴んでブルブルと身を震わせ仰け反るとそのまま
漢竿から精を放つが、そのままにしてドスンっと音を立て床に卒倒する。
「難いも結構デカイから、もうちょっと楽しませてくれると思ったのだが。
小餓鬼族の方が未だましじゃないのか?人種の癖にだらしない奴だな」
ドスンと音を立て床に白目を向き合わを吹いて倒れ込む漢にも興味もないのだろう
小柄で細身の四肢を揺らし床で泡を吹く漢の四肢を跨いで湯浴みの為に工房を出ていってしまう。


街人と比べれば確かに少ない情事営みであれ、其の途中で相手の漢が泡を吹いて失神したとしても
まぁ少し多少は快楽を貪るったと成れば、その気だるさも悪くはないだろう。
昼間の午後早くにも白湯を四肢に当てて湯浴みの後に宮廷紛いの居間に脚を滑り込ませる。
ゆったりとした白い薄布の衣服に着替え、研究にも一息突継いて休もうとする。
研究三昧の生活でもこの空間だけはオブゾンネフィーンもゆっくりと過ごす事が出来る。
特別に自分専用に誂えさせた革張りの椅子に座ろうと歩み掛ける。
オブゾンネフィーンとしては小さな楽しみである贔屓の菓子職人に届けさせている柔甘菓子の皿に手を伸ばす。
「あれっ?おやつない?妾のおやつない?」美麗であるも可愛い口がぱっくりと開き、きょろきょろと見渡す。
私室である其の居間に居るのは、オブゾンネフィーン自身と長き刻を一緒に過ごし仕えてくれる従者一人である。
「チヒルツ?妾のおやつどうしたの?楽しみにしてるの解ってるわよね?」
白肌にほんのり紅く染めて頬をピクリっと引くつかせて軽く睨みつける。
オブゾンネフィーンと容姿雰囲気が良く似てる同族のチヒルツと呼びつけられた従者は申し訳無さそうにも
毅然とした態度で済まし細指を立てて有る場所を指し示す。
「あら?お客さんっ。でも今日の予定に来客は間男だけでしょ?
もうちょっと頑張って腰振ってほしいけど・・・・あらん?おこちゃまじゃん」
従者・チヒルツが半ば諦め顔で指さした方向にはオブゾンネフィーン自身も気に入っているテラスに人影が映る。
これも又結構に珍しい人造精霊錬金術と言う仕事を生業としてるが、その界隈では腕も立つから著名でもあるし
その分実入りも悪くもない。身入れも悪く無いし快楽を貪る意外にする事と言えば研究一つ時でもある。
オブゾンネフィーン自身はあまり拘らなくも自然と屋敷の付くりと家具は豪勢にと成る。
贅を尽くして職人が作り上げた紅茶と菓子を食べる為だけのテラス。
白石作のテラスの椅子にポツンと一つの影が四肢を乗っけてる。
椅子に座り脚をぶらぶらとさせている人影は大人であっても他の同族と比べれば背が
低いオブゾンネフィーンの目から観ても明らかに未だ幼い少年と見て取れる。
しかも、しかもである。楽しみにしていた。目刺魚の裏ごし魚肉餡掛けずんだ餅蜂蜜柔菓子を勝手に食べているのだ。
「おいっ、こら。少年、そこでなにしてるのだ?
御前が食べているのは運動の後の私の柔菓子だぞ。大人の食べ物何だぞ。
我が工房に勝手に入り込んで妾の大事なオヤツを勝手に食らうとは何様だ?
大体にしてどうやって個々に入ったんだ。強く説明を求める!」
オブゾンネフィーンは腰に手を当て仁王と立ちビシッと一心不乱に菓子を貪る少年を指差す。

「あっ。叔母さん。はじめまして。ボクっ!。甥っ子のラヒベ・オグ・ベンゼルグです。
叔母さんに童貞を奪って貰おうと思って巣城から出てきたんです。
ボクっ!頑張るので一杯一杯可愛がって下さい。」
自分の母の姉と成れば当人が未婚であっても叔母と呼ぶのは至極に正確な呼び方である。
それまで椅子に座り脚をぶらつかせながらも叔母オブゾンネフィーンのオヤツを貪っていたが
其の姿を見つけるとぴょこんと椅子から跳ねパタパタと走りより礼儀正しくペコリと頭を
下げてからちっちゃい手を精一杯開きぴょんとはねて叔母オブゾンネフィーンに抱きつく。
「おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、叔母さん??
わ、私は未だ四百と弐十四であるぞ。うら若き乙女なんだぞ。
お、おっ、おっ、おっ、叔母さんだどぉぉぉぉぉぉ。嬉し恥ずかしうら若き乙女である。
大体にして叔母さんと言うなら御前の母は我が妹か?彼奴とは百年は会ってないんだぞ!
い、いつまに結婚したんだ。てか!御前の匂い・・・ちょっと焦げ臭いぞ?
あっ、淫匂族か?あの女と雌を巣城に連れ込んで四六時中、交尾しまくるって種族だろ?
それにしても未だ子供じゃないにのか?おちんちんに毛生えてるのか?おこちゃまだろ?
妾の菓子を勝手に喰らっておいて、童貞を奪えだと。そもそも小竿はおったつのか?
それより何より、うら若い乙女を捕まえて叔母さんっとは何事かっ!」


その日突然と忽然に現れた淫匂族の姪っ子に四肢に抱きつかれふむふむとお又に顔を埋めれながら
自分の身に起きてる状況に戸惑いを隠さずも豪勢な居間で声をオブゾンネフィーンは震わせる。
「この街で一番の淫猥。若しくは今年の尤も淫猥で巨乳でとっても美人ランキングに当然入ってる
妖精耳長族の人造精霊錬金術師・オブゾンネフィーン・アネモア・シシヌルミルカ叔母さんに
童貞を奪って貰えるのは凄く嬉しいんです。ボクっ!」
ふぬふぬと太腿の谷間に頭を埋めぱっちりとした瞳で真っ直ぐにオブゾンネフィーンをも見つめてる。
「ぐぬぬ。確かに今年の尤も淫猥で巨乳でとっても美人ランキングでみ優勝間違いなしな妾ではあるが
詳細がわからん。いつの間に我が妹が結婚したというのだ。結婚したとは聞いてないし
説明を求むぞ。小童淫匂族の餓鬼っちょ奴。それから私のオヤツを返せ。小童」

割と普段から大きな声を張り上げて怒鳴り散らす事も多いオブゾンネフィーンが珍しくも
押し黙り自分の事を叔母と呼ぶ淫匂族が突き出した妹からの手紙を覗き込んでいる。
その日の研究も午後の儀式と憚らない雄共との性交も今は忘れている。
端正で美しい顔の細い眉を寄せて魅入る妹からの手紙の文面は意外にも短い。
元々、あまり姉妹としての中も良くもなけば血縁感覚も薄いオブゾンネフィーンである。
母からの手紙を眉を潜めて睨む叔母のおかわりの柔菓子を椅子に椅子に座りぶらぶらと脚をぶら下げる少年
白石飾る豪華な食卓に肘を付き淫靡な吐息を履きながら眉を潜める人造錬金術師オブゾンネフィーン。
天才とも秀才とも名を馳せる彼女に常に影と張り付き余計な事過ぎるとも細かく世話を焼く従者。
ルルミルルル・アソーカン。
その日、その当時に主人が手にする手紙は短すぎた。真事と詳細に振れられてもいない。
主人が小童と呼ぶ淫匂俗の少年ラヒベ。其の出生と置かれる状況の詳細を確かめてみると
意外にもその結果にルルミルルル自身も、三角顎に細指を添えて眉を寄せたのも事実であった。
淫匂族のラヒベ。
そもそも淫匂族と成れば種族としても十分に稀有である。
ラヒベのと同じ年頃の所謂に淫匂族の少年をそこらで見かける事は全くに皆無と言ってもいい。
なにせそれくらいの年頃であれば、未だ未だ母離れも出来てないはずだ。
殆ど若しくは大抵の場合、淫匂族と縁を結ぶ女性と雌となれば、淫匂族の雄に攫われるか拐かされたかである。
雄は筋路に籠もるから縁を結んで尻を振る女と雌も当然にその巣城に屯する事になる。
子を宿し産み落とすとも成れば更に数年は巣城の中で母と子は過ごす。
母が雄に色目を使い尻を降ってる間は他の女が乳飲み子と子供を交代で面倒を看る。
成長するに連れ淫香族の子雄は巣城から出たりもするが成人の歳ごろになればひ弱くも四肢も脆い。
好奇心旺盛な資質を持つ者がうっかり巣城から出て山や街を彷徨きでもして
魔物の腹餌にと食われるか種族の女と雌を護る為に狩られるかのどちらかである。
どうあがいてもラヒベは未だ小童であり子供である。普通なら自分の脚で巣城を出る事もない。







天鼠 蛭姫ノ壱

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